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素敵だなあと思うお客さん:ベルギー・ブッリュッセル在住、40代エンジニア女性のK

ツアーのお客さん、毎回いろんなひとがいます。だいたいかならず「ん?」というひともいる代わりに、素敵だなあと思うひともいて。

今回はベルギーのブリュッセルから来た、ひとり旅のKが本当に素敵なひとでした。

Kはわたしよりちょっと歳上。長めのショートで、身長は170センチくらいで、ノースリーブのトップに、ショートパンツかスカート。鞄はポシェットとトートバッグのふたつ持ち。

分厚いガイドブックを持ち歩いていて、移動のときは周りとおしゃべりを楽しんでから、すこしするといつもそのガイドブックをじっくり読みこんで、どの都市でも「ここに行きたい」とはっきり決めていて、自分のペースを大事にしている。ひとり行動もまったくいとわない。

仕事はエンジニアで、世界的に有名な医療メーカーでもう長年お勤めしていて、出張の際にはビジネスクラスだといってたから、それなりのポジションなのかな?料理が趣味で、フレンチレストランを開くための資格ももっているんだそう。「その気になればどこでもフレンチレストラン開けるから、どこでも住めるのよ〜」とのこと。

食べることが好きというだけあって、食事のたびに目を輝かせて、彼女にとってめずらしいものにいつもトライしていた。かならずサラダを頼んで、アルコールはたま〜に。甘いものは果物以外は一切食べないようで、ヨーグルトも無糖を選んでいた。「甘いものを食べないでいると、果物だけの甘みで十分になるのよ」との一言に、わたしも甘いもの控えようかなと思ったり(でもさっきアイス食べてしまった)。

いつも笑顔で、たのしそうにしていて、目があうとウインクをしてくれて、とってもチャーミング。好きなものを大事にしていて、必要ないものもわかっている。経済的にも精神的にも自立している女性。

「ヨーロッパに来たら、うちに来て。とびっきりのフルコースをごちそうするわ」といってくれたK。ヨーロッパ、もう長いこといってないし、本当に行っちゃおうかな。。。

素敵だなあと思えるひととの出会いは、人生の財産。こういうご褒美?があるから、やっぱりこの仕事はやめられない。
(もちろん逆のパターンも大いにあり!そんなときは「こんな仕事やってられるか!」とひとりホテルの部屋できれたり、くやし涙流したりしてます。。)


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