尾州産地(織物産業) 一宮地区、 実は工業用の水循環システムがすごかった。

 うち(森保染色)は、生糸を染めて、アパレル用や車両用の生地を作る会社に納めています。染めの工程では軟水の綺麗な水が不可欠。当然、地域全体で工業用の受水排水の管理に気を配っています。
 今でいうSDGsなんでしょうけど、祖父が創業した会社を設備等もそのまま引き継いだので、長年やってますが、毎日使用しているこの地域の水の循環システムがすごいなんて、当たり前すぎて、とても環境に配慮しているシステムだったなんて実は気づかなかったんです。
 海外の取引先からの受けた質問に答えていく中で、相手の方の反応を見て、「え?」この地域の工業用の水循環システムって、普通じゃないんだ、高級な水処理をしているんだ、と認識したんです。
 だから、改めてこの水管理のシステムの良さをアピールし、尾州織物の技術を絶やさず後世に繋げていければ、という思いなんです。

*尾州は、愛知県西部から岐阜県の一部にかけて、日本が世界に誇る毛織物の産地です。


愛知県  一宮地区

 昭和の頃より水環境に配慮し、地下管路で繋がった水環境システム。
良質な水が管理され、なお現在もこの水環境システムを使っています。
 
 繊維産業の受水排水システムを地域一帯で整えたという、特別な取り組みを行った地区です!そんなシステムができた背景には尾州の繊維の歴史があるのです。


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