2024.06.18
今日のNHKの朝ドラ「虎に翼」を見て思い出したことをBlueskyに連投したので、忘れないようにこちらに転載します。
9:53 am
今日の「虎に翼」も泣いてしまった。私は当時の子どもには関わっていないけど、大陸からの引き揚げ船に乗る直前に夫とはぐれ、そのまま生き別れになってしまった女性から聞き取り調査をしたことがある。夫の戸籍が残ったまま100歳を超えていて、戸籍についてどうしたいか意向を聞いた。女性は「子どもたちにもそのこと(大陸で生き別れになったこと)を話したことはなかったし、生きて帰ってくると信じていたかったから戸籍を守った、自分が死ぬ時に一緒に届け出るよう子どもたちに話しておく」と泣きながら語ってくれた。戦争が終わって何十年も後のことだ。
10:12 am
聞き取り調査でたくさんの人から戦争が残した爪痕を聞いた。それまで誰にも言わずに抱えていたことを話してくれた人もいた。私だけに伝えてくれたという信頼を裏切ってはいけないとがんばったけど、今日の寅子みたいに「全員を救えるわけじゃない」こともわかっていた。とにかく目の前の人を一人一人しっかり支えていくほかないんだと思った。
10:18 am
戸籍上のこととはいえ、夫と一緒にこの世からいなくなることができるその女性が、今になってみるととても羨ましい。こんなふうに考えてしまうのは軽薄でよくないとわかってるけど。
どんな理由があろうとも、何かを暴力で解決することはできない。暴力は暴力を生む。世界中のどこかで戦争が起こっているし、始まろうとしている。
大切な人が殺されるかもしれない、愛する人を残して死ななければならないかもしれない。そんなことはもうやめにしませんか。
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