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Apple Intelligence登場を受けて、生成AIのパワーを見直す

やっとスマホにAIが載った!

と、Twitterは朝から大騒ぎだが、冷静なのが堀さんのツイート。

生成AI全般ではなく、スマホに搭載する生成AI機能の話をしているのだと読んだ。確かに、文章の清書、翻訳、画像生成程度では、「生成AIで便利になった」「仕事が早く終わるようになった」と実感できるケースは少ないと思われる。

話をスマホに限らず、生成AI一般に広げれば、いろいろ思いつくのでメモしておきたい。なお、Apple Intelligenceの話は入っていないので、それについて知りたい方は他の記事へどうぞ。

生成AIの各用途別「使える」度(満点は★★★)

星の数は、自分の利用状況での話。人によっては、全く異なる評価になることが考えられる(と予防線を張っておいて)。

1.簡単なアプリが作れる ★★★

簡単なコードでさえ、フルスクラッチでは書けない層にとっては、生成AIは革命的なものになった。いや、フルスクラッチでコードを書ける人にとっても、大幅な時短につながることは多くの人が指摘している。自分について言えば、見開きPDFをPythonで左右に分割するなど、ChatGPT登場以前は考えもしなかった。しかし、今では十分できる。これはあまり説明する必要はなかろう。

2.動画内容を要約できる ★★

動画内容を要約してくれる機能も便利に使っている。長い動画の精度は今ひとつだが、10分弱の動画はまあまあ要約可能だ。動画というのは、コンテンツの消費に基本的に実時間が必要となる(10分の動画を見るのに、10分かかる)。2倍速でも半分の時間がかかるし、2倍速で聞き取れる音声ばかりではない。しかし、生成AIを使って要約すれば、10分の動画も1分で内容を読み取れる。

3.原稿執筆に使える ★★

テキスト中心の解説文のライティングは、ジャンルにもよるが、悪くない。あとで自分で手をいれる前提なら使えると言っていい。ただ、ちゃんとした媒体の署名記事レベルは、「使うと便利」かどうかはケースバイケース。

4.画像生成は微妙 ★

画像生成については、自分はバナー画像を作ってもらう程度なので、活用できているとは言い難い。ただ、仕事に使っている人はすでにいるし、工夫すれば大変役に立つツールであることも確かだ。

5.単純な翻訳はDeepLでかなり賄える ★★

翻訳はDeepLが出てきた時に、かなり改善された。ChatGPTはDeepLよりいい部分も多い。例えば、DeepLは理解しづらい文を訳し飛ばしてしまうが、ChatGPTにはそれがない。ただ、ざっと英文記事の概要を知る程度では、DeepLで間に合わないケースは少ない。まあ、DeepLも生成AIを使っている(はずだ)が。

6.英文メール作成には便利 ★★★

電子ペーパータブレット「reMarkable 2」を昨年末に購入したが、使い始めてしばらくしてから充電できないというトラブルに見舞われた(2回も!)。サポートに連絡する際、内容を日本語で箇条書きにしておき、それをChatGPTに与えて作文させると、それっぽい英文をさくっと作ってくれた。これは助かった。

7.企画の壁打ちは「使える人もいる」レベル ★

企画の壁打ちは、試した範囲ではまだ不十分。期待レベルが低ければ使えるかもしれないが、書籍・ムックとなると、効果は限定的。「こういう形にして」という条件をたくさん与えて、その通りに動くような工夫が必須。

8.検索は革命的 ★★★

検索については、大きく取り上げる人は少ないが、個人的には最大ポイントだと思う。ざっくり概要を知りたいとき、Copilotは便利。初心者には今までのキーワード検索と併せて必ず教えるべき。中級者以上も、ざっと方向性を探るのにいい。


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