#ドラクエ考察 太陽神の木 #ブラボ考察

はいどうも、守屋日和です。
今回は、ラダトーム王家に纏わる考察となっています。
ブラボの考察をしている過程で出て来た話なので、それも合わせて。
まずはブラボのローレンスの話から進めますが、メインはドラクエ考察の方ですよ。

ローレンス

ブラッドボーンのDLCの方のボスキャラの1人、初代教区長ローレンス。
彼について調べていく過程で、その名前の由来と思しき人物が出てきました。
キリスト教の聖人、殉教者ラウレンティウスと言う人物です。
未プレイですがダークソウルシリーズにはラレンティウスと言うキャラが登場するそうで、こちらも由来を同じくすると思われます。
ローレンスは英語形で、フランス語形がローラン、ラテン語形がラウレンティウス。
人名であるローレンスと地名であるローランの音の類似から名前について調べていて、同名である事を知りその語源を探っていました。
そして、語源となるのがラテン語系のラウレンティウスであり、名前の意味は月桂冠を頂いた者、または月桂樹の町の人。
そんな名前を持った聖ラウレンティウスはと言うと、まだキリスト教が禁止されていた時代にローマ教皇の執事、助祭の立場だった人物です。
財政管理や貧しい者への施しを担当していた彼は、法王が処刑される事になった際にその遺言に従い、蓄えた資材をすべて処分して貧しい人々へと施しました。
そんな彼も処刑される事になります。
焼けた鉄格子の上で火あぶりにされると言う刑に処されますが、数分たった後に「こちらは焼けたからもうひっくり返してよい」と言って見せて、それを見た多くの人々が改宗したんだとか。
以上ウィキペディア先生に教えて貰いました。
ローレンスが獣となって狩られた最初の聖職者の獣である事や、悪夢の世界のローレンスが炎を纏った獣であるのはその辺りに由来すると思われます。
未確認ですが、ラレンティウスも火に関係しているとか?

ここから更に月桂樹の花言葉なんかを調べたりしていたんですけど、そちらはローレンスをメインに据えた記事を書く際に詳しく語るとして。

問題は月桂樹の学名です。

Laurus nobilis

月桂樹の学名Laurus nobilis、発音を聞くとローラスノビリスとローレスノべレスの中間と言った感じです。
ローラスはケルト語の緑色に由来するラテン語でゲッケイジュ属を意味し、ノビリスは気品のある、立派なと言った意味があるそうで、これが月桂樹の学名です。
ローラ姫の名前、女性名のローラとかラウラが月桂樹由来と言うのはなんとなく知ってはいましたが、学名や綴りまでは知りませんでした。

このLaurusと言う綴りから1つ目のuを取ると、Larusになってラルスと読めます。
ご存知ラダトームのラルス王、ドラクエ1だとローラ姫の父親であるラルス16世の名前ですね。
ドラクエ3の時代だとラルス1世らしいのですが、つまりはラルスもローラも由来を同じくする名前であり、ラダトーム王家においては代々月桂樹にちなんだ名前が付けられている、と捉える事が出来るわけですよ。

さて、月桂樹はギリシャ神話の太陽神アポロンにまつわる樹木であり、ダフネと言うニュムペーとの物語があります。

ある時アポロンは弓矢で遊ぶエロスを馬鹿にしました。
怒ったエロスはアポロンに愛の矢を、たまたま近くにいたニュムペーのダフネに拒絶の矢を放ちます。
たちまちダフネに恋をしたアポロンはダフネに熱烈な求愛をしますが、ダフネはそれを激しく拒んで逃げに逃げます。
逃げるダフネと追いかけるアポロン。
ダフネは河の神である父親に助けを求め、ダフネは月桂樹に変身します。
失意のアポロンが、せめて私の聖樹となって欲しいと頼むと、ダフネは枝を揺らしアポロンの頭に葉っぱを落として応えました。
これにちなんで、ギリシャでは競技の勝利者に月桂樹で作った冠を与える様になったとか。
月桂樹の花言葉は勝利、栄光、栄誉ですが、これもこの神話にちなんだものですね。

さて、太陽神アポロンの木とされる月桂樹と、代々月桂樹にちなんだ命名をされているラダトームの王家の話です

ラダトーム王家

ラダトーム王家の始まりについて、詳しくは語られません。
ただ少なくとも3の時代においては、アレフガルド大陸は精霊ルビスによって創造された事と、住民たちが精霊ルビスの導きによってギアガの大穴を通って上の世界から移住した事が語られています。
この時代のラダトーム王家には、太陽の石と3つの聖なる武具が、来歴は不明ながら伝わっていました。
武具の方は大魔王ゾーマによって奪い去られていますが、隠し部屋の太陽の石は無事手に入ります。

それからおよそ400年後とされる1の時代。
武器防具は別の場所にバラバラに伝わっていますが、太陽の石だけは変わらずラダトームの城に伝わっています。
勇者ロトによって預けられた事が語られますし、なんなら3のエンディング中に自分で預けに行く事も可能です。
太陽の石だけは、太陽神の木の家系に代々伝わっているわけです。

400年の間にラルス1世から16世まで、時間経過からすると特に大きな乱なども起きず、平和裏に代替わりをしていった物と考えられます。
おそらくは男子が生まれたならまずラルスと、女子が生まれたならまずローラと名付けられ、その子が王位をついだなら後ろに〇世と付くわけですね。
ラルス16世には王子はなく、娘のローラ姫が1人だけ。
そんなローラ姫が王位を継いでいたならローラ1世。
過去に女王があったなら2世や3世かも知れませんが、そうなっていた可能性もあるわけです。
勇者が王家に入っていたなら、ロト1世とかになっていたのかも知れませんね。
そんなラダトーム王家は100年後の2の時代にも存続しています。
外戚があった可能性もありますが、ローラ姫のから養子をとって後を継がせた可能性が高いと考えます。

ローレシア王家。
勇者とローラ姫が結ばれ、新しい大陸に渡って打ち建てた最初の王家です。
ローレシアと言う国名は単純にローラ姫から採った名前と捉えていましたが、ローラとラルスが共に月桂樹に由来するとなると少し見方が変わってきますね。
つまり、ロトの王家が興した国であると同時に、ラダトーム王家の縁続きである事を国名に込めている、とも取れるわけです。
月桂樹の王家の血を継ぐ月桂樹の国、とも言えますね。
ムーンブルクやムーンペタ、満月の塔、月のかけらなどと月に纏わるネーミングが多いですが、これもあるいは月桂樹にちなんだ命名であるかも知れません。
5つの紋章には太陽の紋章と月の紋章がありますし。
ロトの勇者とローラ姫の間に生まれた最初の子供は、ラダトーム王家を継ぐ為に養子に出された可能性もあります。
その結果、勇者の力が他所に受け継がれる事になり、ローレシア王子は呪文を一切使えないキャラクターになった、と言う想像も可能です。

ちなみに、サマルトリアの城は開発段階だと湖の洞窟、銀の鍵が隠されていたあの場所に立っていたそうです。
ゲーム進行の関係で、1人旅であそこまで行くのは大変だからと引っ越す事になり、東のリリザの街のやたら近くに位置する事になったそうです。
キャラクターの能力等はその辺りと並行して設定されたはずなので、サマルトリア王子が一番ご先祖様に近いパラメータバランスと習得呪文になっているのも意味深に感じますね。
ロトのしるしを受け継ぐロトの王家の長男的なローレシア王家ですが、実のところ勇者の力はラダトーム王家を経由してサマルトリア王子に受け継がれていた。
サマルトリアが遠く東に引っ越したことでその辺りが没設定になった、と言った妄想が広がってしまいます。
そうなると本当に真の勇者サマルですね。

恐らくは精霊ルビスから勇者のサポートを命じられ、太陽の石と聖なる武具、そして太陽神に寄りそう月桂樹に由来した名前、ラルスとローラの名前を授かったラダトーム王家。
代々その名を王位と共に受け継いだ王家の人々は、数百年に及ぶロト伝説の中で実際に勇者のサポートをすることになったのだ。

と言った妄想がですね、ブラボの考察を進める過程で沸き上がったので纏めてみました。
大した話ではないですが、ラルスの名前の由来に関しての1つの回答と、そこから膨らんだ妄想をオマケにと言う事で。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次のnoteでお会いしましょう。

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