トラと私について
トラは私の飼っている猫。
茶トラのオスで今年14歳でもうしっかりおじいちゃんだ。
2019年の春ごろ、トラと私は出会う。
当時はやっていなかったけど、モリトラコーヒーをやっている家に来て、
周りをウロウロするようになりみんなに可愛がられていた。
みんな彼のことをトラと呼んだりちゃちゃと呼んだりテナーと呼んだりする人もいた。
私は彼とまさかその後に、まさか家族になるとは思っていなかったので適当に茶トラだしトラと呼んでいた。
トラはとても私にもとてもなついていて外のベンチに座っていると膝の上に乗ってきたり私と一緒に家の中に入ってこようとしたりした。
こんなに人懐っこいから飼い猫かもしれないねという人もいたので、私は情が移らないようにしていた。
でも、秋が終わり冬が来ても彼は家の周りをウロウロしていろんな人に相性を振りまいていた。
この時にはもう彼に帰える家はないのだとみんな気づいていた。
そろそろ冬になるから彼の家を考えないとねと誰かが言う。
私の他に数人の人が飼ってもいいと言ったけど、結局私が飼うことになった。
初めてトラと過ごした日はすごく印象的で今も覚えてる。
早朝に起こされ、ご飯くれみたいなこと言われ、ねむー、うざーと思いながらご飯をあげた。
でも、同時に、これが生き物を育てることかとも思った。
トラと家族になってから沢山けんかをした。服におしっこされてムカついて、人間と喧嘩するみたいに大声でキレたりしたし、
私の言動に対して、トラは理解してるのかわからないけど、なんか勢いよく言い返して(泣き返して)きたりした。
本当に家族みたいだと思う。
だからトラが病気で先が長くないとわかったとき、本当に心が苦しかった。
苦しすぎて、仕事行ってる間に死んじゃってたらどーしようと思い、仕事に行けなくなり、リモートの仕事に変えた。
そんな飼い主の必死さをよそに、トラは思ったより長生きして、元気に過ごしている。
これは奇跡が起きて病気が治ったんじゃないかと思いたくなるけど、検査結果を見て、毎回そうでないことを思い知らされる。
トラの病気は着々と進んでいる。だけどトラがそれを感じさせないように元気にしているのは、私が悲しい気持ちにさせないためなのかもしれない。
だから私はトラの最期に、わたしが動揺して、トラが心配しないように、安心して天国に行けるように穏やかな気持ちでそばにいてあげたい。
こんな感動的な文章を書いてるのに、ご飯をねだられたので今回はここで終わりにします。
どうぞ皆様、トラに会いにモリトラコーヒーに遊びに来て下さい。
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