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2022年3月20-21日「恩方くらしラボ」活動レポート

このプロジェクトのメイン担当のタケです。
とうとう、恩方くらしラボがスタート‼︎
少し題名を変えて継続した通しナンバーで今後も報告していきますね。

3/20-21の2日間、『恩方くらしラボ』場開きとなる「実践!土中環境と生物多様性〜森から里へつながりを拓く〜を行いました。

2日間ともにご家族連れも含めて12〜13名の方々が集まって、ずーやんとふじふじの手ほどきを受けながら、ワイワイと楽しく汗を流しました。

まずは参加者の声から

「五感で感じる(1日め午前の森あるき)、手足を動かす・かんがえる・まなぶ(1日め午後、2日め午後の作業)、客観的に学ぶ(2日め午前のレクチャー)がプログラムとしてデザインしてくださっていた。初心者でも森と関われる部分を多く用意くださっていた。人数も仲良くなるのにちょうどよかったと思いました」

「森と踊るの森は、森の中の空気が違うと感じます。気が通っている感じがして、自分の気もすっとして気持ちいいです。自然の力を活かした畑づくりも楽しみです。大きな森を自分の手でスコップ一つから変えていけるんですね。自然の力を信じる、つまりを取ってあとは自然のいのちそれぞれの力に委ねる、、、今の私たちの自身や社会のあり方に一番必要かも。。。とにかく、今私のテーマは頭ではなくて、「土の中で手と足を動かす」です」

なんだか、主催側の意図をしっかりと感じ取ってくださっていて、とってもうれしいコメントです。

さてさて、では報告です。
今回の目玉は、森と畑(まだ単なる野っぱらですが笑)をつなぐ通路づくり。

いったい、どこに道や階段をつければいいのか?を検討するところからスタート。 みんないろいろ考えるものの、なんとなくぼんやりしていて、どうしたらいいのかわからない。。。 そんな時にずーやんが「まずは全体が見えるように最低限の余計なものをとってしまおう」と言ってくれ、草や木の枝を払っていくと、見通しがよくなり、ここに道を通すといいのでは?というポイントが見えてきました。 そこから、やり方を少しずつ教わりながら、階段づくり。打ち込む杭はなんで焼いているかとか、その意味も教えてもらいながら、ああでもない、こうでもないと進めていきます。

また、森と畑の境目となるところに溝を掘り、炭や有機物の枝葉を入れていきます。 これも、何を意図してそういったものを入れるのか、見えない土中の世界を想像しながら作業が続きます。

直線的にコンクリートで仕上げるようなやり方ではなく、自然が作り出した曲線を大切にしながら掘っていきます。自然の働きを妨げず、より活き活きすることを考えながら少しずつつくりあげていくのです。まさに自然との協働作業ですね。

これはその場でやってみないと本当に理解ができないことだなと深く感じる時間でした。

坂田マサコさんのレクチャーもすばらしく
・生物同士で誰が何を食べるかを知る
・それぞれ生物がどこで暮らすのが好きかを知る
という2つの視点が生物多様性を本質的に理解するために大切であることを教えてもらいました。

結局、大切なのは、食べること、暮らすことに意識を向けることであり、まさにこの恩方くらしラボでやろうとしてることだなあとやっていることに間違いはないなあと思いました。

一方、気になることも・・・
作業中、大量のビニルマルチ(農業資材)が土の中に。。。
私たち人間が何気なく(特に悪気もなく)やっていたことでも、後の世代に負荷をかけてしまうことがあると、気候変動等、今の世界の状況と重なりますね。

最後に参加者からのコメントをもうひとつ。

「"森=癒し"のようなイメージを漠然と抱いていましたが、そうありたいならば、もっとよく知って、わきまえておくことが沢山あって、うかうかしていられない局面にあるんだと身につまされました。しかし、深刻に考えすぎるよりは、ささやかながらも、自分がつづけられそうな活動を楽しみながら、考えようと思っています。」

はい、ぜひ楽しみながら、実際に森や畑に入ってください。いろんなことを体を通じて知ってくことが大切だと思っているので、引き続き今後もプログラムが続いていきます。

恩方くらしラボに参画していなくても、誰でも参加できる今後の予定は以下です。

①よしきんぐの自然農こと始め〜野っぱらをおいしい畑にする最初のコツ〜■日時
4/15(金)〜16(土)※4/15はオンラインレクチャー、4/16は実技

■場所
オンライン&八王子市恩方中学校近く

■内容
自然農をやってみたい‼︎と考える人が最近とても増えています。「安心・安全な食」に対する意識の高まりでしょうか?あるいは自分の手で野菜を育てるという充実感が求められているのでしょうか?すでに土地を探していたり、近くの市民農園等で野菜づくりを始めている方も多いと思いますが、畑ではない耕作放棄地等を畑に変えていくには、いくつかのポイントがあるのです。そのポイントについて、昨年、自然農連続講座の講師をしていただいた「よしきんぐ」こと中尾佳貴さんによる実技+オンラインレクチャー講座です。

■詳細ページ

②協生農法ってどうやるの?〜ソニーCSLが研究する自然の力を引き出す野菜づくり〜
■日時
4/29(金祝)10:00〜16:00
■場所
八王子市恩方中学校近く
■内容
SDGsの中に「飢餓をゼロに」という目標があります。食糧問題の解決に向けて、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)がとりくんでいるのが「協生農法」。
このやり方、実はほんの小さな家庭菜園にも応用できるとのこと‼︎いったいどうやるのでしょう?ということで、ソニーCSLと一緒に研究&普及につとめている一般社団法人シネコカルチャーの講師をお招きして、簡単なレクチャーとこの農法を使って実際の植え付けをするワークショップを開催します。

■詳細ページ

③菌ちゃんファーム式土づくり講座〜今、注目の土づくりの実践〜
■日時
5/22(土)10:00〜16:00
■場所
八王子市恩方中学校近く
■内容
自然農に関わっている人たちの中で最近よく聞く「菌ちゃん」という言葉。これは九州佐世保にある「菌ちゃんファーム」のことで、その代表の吉田俊道さんは「菌ちゃん先生」という愛称で親しまれています。吉田さんが全国各地で紹介している方法が知られるようになり、雑誌等にも取り上げられ注目を浴びています。俳優の山田孝之さんや柴崎コウさんもこの方法で実践していることでも有名です。

■詳細

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