アートデザイン/2015年/赤坂
ホッピービバレッジ社の石渡美奈社長からご依頼をいただきました。
森のような経営をしたい。
その想いのもと、社員のリーダーシッププログラムを実際に森の中で行っている同社。
森の中で研修を行うことの価値を十分すぎる程分かっている石渡社長が、ただ、ひとつだけ気になっていたこと。
それは、森から帰って来てオフィスで働いていると、森のようであることを忘れてしまうことでした。
赤坂のオフィスにいても、森を思い出すことができる空間を創りたい。
「赤坂に森を連れてきてください」
そんな社長の一言からこのプロジェクトは始まりました。
施工の思い出
<社員と一緒に作り上げた森>
赤坂の森で思い出深いのは何と言っても、リーダーシッププログラムの一環として、社員がその全ての工程を一緒に体験したことです。
皮むき、伐木、製材、木工そして、内装工事。
全ての工程に、社員が実際に参加し、その材を使ってみんなで使う会議室を作っていったことは、私たちにとっても思い出深いプロセスでした。
<『森のような空間』の追求>
森の入り口は入りやすくはない。森には平らな地面はない。
できるだけ「森のようであること」、「自分の森を思い出せる空間であること」にこだわりながら、大工さん・職人さんと一緒に現場で考えながら形にしていきました。
また、森は、太陽が出ているときとそうでないときでも随分と違う表情を見せてくれます。
それと同じように、赤坂の森には、実は、夜、暗くなってはじめて現れる景色をご用意したんですよ。夜に赤坂の森を訪れた人だけの、お楽しみです。
お客様からの声
毎日、風通しを良くして、ほうきで丁寧に掃除をしています。
部屋全体に木の香りが溢れていてとても気持ちいいので、大事なときには、いつも森の会議室を使っています。
社長面接は全てこの部屋で行っていますが、通常はあまり面接で出てこないような、深くてオープンな対話になることが多いです。
社員とこの部屋で話をすると、こんなに社長とフランクに話したことはなかった 、と言って、みんなこの部屋から帰ろうとしないんですよ。
みんなで作ったと
いう思い出も詰まった最高の会議室になりました。
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