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森と踊るから寄付(ギフト)のお願い

何も知らない素人が、森づくりを模索してきた8年間

脱サラして木こりになって8年間。
これまで多くの人に助けられながらも、自分なりに人も自然もともに豊かになる森づくりを模索しながら、手探りで森林再生の活動をしてきました。
残りの人生を人と森も共に豊かになるということに尽くそうと決め、勤めていた会社を辞めて、生業として自らきこりになって取り組んできました。
最初は全くの門外漢の何も知らない素人としてスタートでした。

自分の体験と様々な人との出会いにより、この8年間で森の再生の手法も少しずつ変化してきました。
特に大きく変わったのは「土中環境」の著者でもある造園家の高田宏臣さんとの出会い。また、生物多様性のスペシャリストでもある坂田昌子さんとの出会いです。
森の手入れとして、地上の木々の手入れだけでなく、本当に森を再生するには、そして自然の力で回復していくためには、目に見えない土の中の環境を整えていくことがとても大切だということに気づき、この数年は間伐だけでなく、土中環境を整えるべく地拵えなども加えて力を入れて来ました。

僕らがこれまでやってきた森づくりが実際に豊かな森として変化を生み出せているのかということについて、4年をかけて調査していただいた結果、30種から100種に多様性が回復していることがわかりました。
自分の中でも今までの取り組みに少し自信を持てるようになりました。

経済の枠組みに合わない、膨大にかかる手間と時間

しかし、やっと自分たちの目指す森づくりの核となるやり方が見つかり、喜んでいる一方で直面する課題もわかってきたのです。
それは、森が回復の軌道に反転するような森づくりには、膨大な手間と労力がかかるということ。
なかなか機械を使ってできることではなく、人の手作業が必要なこと。
生産性や効率ということとは正反対なものが大切になるということです。
僕らの手間を全て木材製品の価格に転嫁をすると、市場での価格とのギャップが多く、なかなか商売としての成立は難しいということもわかってきました。

経済の枠組みの中だけでは、とても持続してこの活動を進めていくのは難しい。今まではサラリーマン時代に蓄えたお金を切り崩しながら、ときに自分は何ヶ月も無給でやってきましたが、とうとうそれも底をつき、このままのスタイルの延長では持続的な継続は難しいというのが正直なところです。

僕らの取り組む森づくりは、ある意味森がクライアントであり、そのクライアントからは短期的には恵みはありません。
森は直接、僕らにお給料はくれません。
でも、森の回復は僕らだけに恵みをくれるわけではなく、多くの人や生き物にとっても、恵をもたらします。

すべての人の営みは、経済活動も含めて元は全て自然のもの。
人間の営みによって、その自然が加速度的に劣化しています。
それも、想像以上に多くの場所で。
その状況を食い止め、さらには反転させ本来の自然の力と共に復元・再生していくことが、僕らのコミットメントであり、これからも手を抜くことなく豊かな森づくりを追求していきたいと思っています。
人と自然(もり)が調和した持続可能な営みを追求していきたいのです。

最近は、そんな僕らの森づくりにも関心を持ち、一緒に働き、暮らしたいという人が門を叩いてくれますが、残念ながら今のやり方ではそういう仲間に仕事の報酬としてお給料を払う余裕がなく、とても残念に思っています。
もし、より多くの人が僅かずつでも継続して援助していただけるならば、そういう意義を感じ、共に汗を流してくれる仲間を増やすこともできます。
それはまだまだ手を入れることのできていない広大な森に、少しでも早く回復の反転を作ることに繋がります。

小さな継続的な支援が、大きな励みになります

助けてほしい、恵んでほしいといったことを口に出したりするのは、自分自身とても苦手です。それでも、大きく僕らも転換をしないといけないという想いで、恥を偲んでのお願いです。
僕らの活動に継続的な資金面でのサポートをしていただきたいと願っています。
取り組みに対して共感をしていただける方には、無理のない程度の少額でも毎月継続して支援をしていただけると嬉しいです。

何とか自分たちの会社を経営しながら、自然も改善していくことを模索していましたが、それはとても傲慢で難しいことが今頃になってわかりました。こういうことはより多くの人と、みんなで作っていくしかできないことを痛感してます。

また、これは強い願いでもあるのですが、継続して関わってもらうことがとても励みになります。
1回に1万人の人が森に来るよりは、100人の人が100回森を継続的に訪れてくれることが嬉しいです。
僕がつくりたいことは、森も人も共に豊かになり合う世界です。
そのことを、様々な立場からでも、共に創り出して行けたらこれほど励みになることはありません。

できることを差し出しながら、生かされあう世界をみんなで創りたい

森の中では、木々は一人で生きていません。
無数の菌糸とつながり、自分の根っこでは届かない場所からも、水や必要なものをもらって、また逆に土の中の菌糸にとって必要なものを太陽の恵みを受けた木々が提供します。
そこに他の生き物も複雑に関わり、全体として生きています。
これが自然界が見せてくれている未来の人の歩む道ではないかとも感じています。
ものを売って取引をする経済ではなく、めぐりめぐって回る直接的ではない経済の中に活路があるのではと感じたりもしています。

応援してくれる人たちに僕たちが直接的に何を返せるかはわかりませんが、森を本当の意味で豊かにすることに、皆さんの差し出してくれたお金やエネルギーを使うことを信頼してください。
どうか、木こりを公共の仕事として、みんなの大切なエネルギーの一部を僕らにまわしてください。

ぜひ、皆さんの流してくれたエネルギーにより変化して行く森にも触れてほしいし、その機会はどんどんつくっていきたいです。
お金は大切な要素ですが、巡りを変えて新しい流れを創り出したい。
これも妙案がある訳ではないですが、共に歩みながら創れたら素敵だなって妄想してます。
お手本は森の中にある。
そう信じて、一歩新たな踏み出しをしたいので是非、応援と参加を同時にしてください。
自分で頑張って生きるのではなく、自分のできることを差し出しながら、生かされあって生きれる世界を創りたい。
あらためて自分がつくるのではなく、みんなでつくりたいと思います。

森と踊る 代表取締役 三木一弥

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お問合せ:contact@moritoodoru.co.jp

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