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物語と共に暮らす-村上家-

材提供・施工/2018年/世田谷区

ある日、友人から久しぶりのメッセージをもらいました。
なこちゃん、XX駅に住んでるよね?
今度XX駅に引っ越して来たんだけど、実はそこの床に無垢材を敷きたいんだ。
森と踊るでそういうことやってる?

一人暮らしの賃貸ワンルームのマンション。
「いつ引っ越すかも分からないのに普通はそこに投資しないかもね」
と言うのは彼自身の言葉。
それでも借りている部屋の床に投資しようと思った理由、そして、なぜ森と踊るだったのかについて、施主の村上さんに話を聴きました。

森と踊るに仕事を依頼しようと思った理由

今回、プロダクト(モノ)だけじゃなくて、物語を買ったと思っています。
森と踊るに仕事を頼むことを考えたとき、僕にとっての物語は3つありました。

①東京の木を使っていること。
検討を始めたときは、他の選択肢もありました。
だけど、やっぱり、自分に所縁のある場所のものを使いたかった。好きな町とか、故郷とか...今回のケースだと、自分が住んでいる東京という土地の木を使って床を張るということが、僕にとってはすごく価値のあることでした。

②知り合いに頼めるということの価値
森と踊るのなこちゃんが友人だったこと、そして、(依頼した当時)奇遇にも同じ町の徒歩圏内に住んでいたことで、自分にとっては距離がぐっと縮まりました。知り合いに頼めるということは価値だと思います。

③自分が一緒に施工できたこと
床を張るということは滅多にない体験なので、一緒に施工するのは新鮮でした。
愛着も沸くし、それについて自分で体験として語れるのがいいですよね。

僕はこの家で時間を過ごす中で何度もこの物語を思い出します。自分にとってはそれが付加価値としてずっと続いていくわけです。

僕たちはいつもモノの影響を受けていて、無自覚的にでも自分を囲むモノ、環境から常に何かを受け取っていると思うんです。モノを見たとき、触れたときに物語を思い出すことが、よりよく生きることに対するWell Beingにつながってくる。自分が本当に納得しているものに囲まれて暮らした方がいい。そういう選択肢の1つだと思っています。

◆森と踊るの仕事に対する期待◆
既に触れた物語についてはもちろん元々期待としてありましたが、それに加えて、カスタマイズが効くということもありました。
この家はイビツな形で、向かい合った壁が平行でないので、市販の床材を自分で加工して張っていこうと思うとかなり難易度が高かったんです。
その点でも対応してもらえたのは良かったです。

◆森と踊るに仕事を依頼して良かったこと◆
まずは、一緒に作業ができたこと。それだけでも自分にとっては物語で、価値があったのは既に触れた通りです。
そして、ずーやんと一緒に床を張ったことを通じて、森と踊るの製品はただのモノではなく、ひとつひとつ心を込めて、思いを込めて仕事をして出来上がっているのだということが伝わってきたこと。この人、本当に好きなんだなって分かる。そういう人にやってもらえることが本当に良かったと感じています。

◆森と踊るの材/製品等の使い心地◆
下に座れるようになりました。
このマンションの床は元々塩化ビニールのような素材で、入り口から部屋の奥まで一切段差もなく、床に座る気にはなれませんでした。なので、座るとしたら椅子か、ロフトに上がるしか選択肢がなかったんです。でも無垢材の床を張ったことで、床に座りたいと思うようになりました。
これまではテーブルとイスだけだった空間に床が加わって部屋の使い方も変わり、居住スペースが広がったと感じています。
空間に無垢材の床が加わっただけで一気に自然を感じられるようになりました。

◆森と踊るの製品の魅力・他の人へのオススメポイント◆
どんなものに囲まれて暮らすかはとても大切です。自分はもちろんですが、遊びに来てくれる人にも影響しますよね。自分がそういうライフスタイルを外で語ることで人に与える影響もあります。
賃貸の物件で、お金をかけて床を張るようなケースは多分珍しいでしょう。
普通は投資しないだろうけど、でも、僕は投資してよかったと思っています。
住居は自分が過ごす時間が一番長く、その分一番影響も受ける場所です。だからこそ、最もこだわるべきところだと僕は思うんです。

◆最後に◆
自分が間伐体験をした木を使って、家を建てる。そんなことを仕事として森と踊ると一緒にできるといいですね。
間伐からかかる時間を考えると足掛け2年くらいになりそうですが、その時間をかけるプロジェクトが生まれて来るといいなと思っています。

最後に施主さんからおいしいコーヒーを一杯いただきました。二人ともいい笑顔!


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