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(5)”場所”で待ち伏せる


 現代のマーケティングは基本、ターゲットマーケティングだと思ってます。専門的に勉強したわけじゃないから、ほんとのところどうなのか知らないし、別の手法も商品に応じて存在していることは何となく知ってますが、でも、多くのケースでは、とにかくターゲットを明確にし、そこに「刺さる」ように上手く呼びかけていくことが定石でしょう。

 で、ターゲットマーケティングでよくあるパターンが、世代・年齢や性別によるセグメンテーションです。一番多いのが「アラサー女子」とか「団塊の世代男性」みたいなやつ。で、これはこれでいいんですけど、ぶっちゃけこれだけだとセグメンテーションが「弱い」ですよね。これ、どっちかというとターゲットというより「マーケット」って感じなので、ここからさらに絞りこんでいく必要がある。

 で、さらに絞ったターゲットに対し、「刺さる」ようにメッセージ、広告・宣伝を作っていきます。まずメッセージの内容。それとチャネル(媒体)。「若い人だから新聞は読まないかもなー」「だったらネット広告かな?」とか、そういうやつです。

 この「チャネル」で見過ごされがちな要素が「場所」です。

 そして、この「場所」を一番上手く使ってるとぼくが思うのは「ドラッグストアのトイレ」ですね。そこでは「日の当たるところでは売りにくいもの」が堂々と売られているからです。思わずじっくり全広告を読んでしまいます。

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