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森田香央里が紹介する「森田かおり」農業女子になった10年前の出来事

森田香央里が紹介する森田かおりさんです!

皆さんは「農業女子プロジェクト」をご存じでしょうか?農業女子プロジェクトは、農林水産省が企画したプロジェクトで、女性の農業家を応援しています。この農業女子プロジェクトに登録しているのが森田かおりさんです。元々農家ではなく、別の仕事をしていた森田かおりさんがなぜ農業女子となったのか、そのいきさつなどをご紹介します。

森田かおりさんが参加する農業女子プロジェクトとは

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森田かおりさんは農業女子プロジェクトにおいて、高知県で最初に登録された女性農業者です。その農業女子プロジェクトとはどのようなプロジェクトなのかですが、女性農業者が起業とコラボするなど、新商品開発などに携わり、農業女子プロジェクトの活動を行っていく中で女性農業者の数を増やしていくというものです。農業女子プロジェクトは2013年11月にスタートし、最初は37名からスタートしました。森田かおりさんが農業を始めたのはまさに同じ時期です。

農業女子プロジェクトでは、生産力や知恵力、市場力が期待されているとか。生産力では、生産物の売り方や農業系のサービスの導入の促進を、知恵力では、新たな商品やサービスの開発や改良の部分を、市場力では世間の不満を改良するような商品改良の部分を、それぞれ求められています。農業女子の存在が広く世間に伝わることで、女性が農業に憧れを持つようになり、農業女子の輪が広まることになります。現在では800名以上の農業女子が活動をしており、女性の従事者を増やす活動を行っている最中です。

森田かおりさんが農業従事者になったきっかけ

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元々は別の仕事をしていたという森田かおりさん、そんな森田かおりさんが農業を目指すきっかけとなったのが、2011年に発生した東日本大震災です。東日本大震災が発生し、米の産地であり、第一次産業が主力産業だった東北地方が壊滅的な被害を受けたことで、農業や農地の大切さを痛感します。当時すでに結婚し、子供もいた森田かおりさんのご主人は、実家が農家で当時ご両親が農園を切り盛りしていました。将来的に自分が引き継がなければならないという状況だった中、先にご主人が農業に従事し、森田かおりさんの長女が小学校に入学したのを機に、前の会社を辞め、ご主人を手伝う形で自らも農業に従事するようになりました。

しかし、現状の農業経営でいいのだろうかという悩みが早々に出てきます。そこに飛び込んできたのが農業女子プロジェクトでした。ぜひともやってみたいという気持ちから、高知県では第1号となる農業女子となった森田かおりさん。その後、女性用トラクターの開発ではプロジェクトメンバーとして開発に関与し、女性が乗りたいと思わせるトラクターを開発します。また、三越伊勢丹のお中元で農園のトウモロコシが採用されるなど、活動の幅を広げていきます。

森田かおりさんが考える野望

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汗を流して働く姿を目の前で子供に見てもらうことは大きく、時間の融通も利きやすいと農業の素晴らしさを語る森田かおりさん。そんな森田かおりさんにとって「野望」があります。それは農業収入の増加や農業従事者の地位向上です。農家が収入を確保するには、様々な工程が必要です。専業農家の場合、平均的な農家の収入として年収300万円あたりを推移する農家が多く、そこを前後する形で農家がひしめいている状況ですが、中には全く稼げない人、反対に大きく稼ぐ人がいるなど、かなりの差が出ています。しかも年収300万円なら十分やっていけるだろうと誰しもが思うでしょうが、実際は自然相手の商売なので、思うように稼げないケースも出ており、実に農業従事者の4割が年収300万円未満と言われています。勝ち組と負け組がはっきりと出やすい一方、全体的に年収を高めていくには、農業女子プロジェクトのような企画で存在感を見せるなど、農業が魅力的に思えるアクションが必要だと森田かおりさんは考えているようです。

また、農業は楽しいというメッセージを送るだけでなく、少子化解消には家族経営の農業が最適だと森田かおりさんはアピールします。子供ができれば子供をおんぶしながら農作業が行えるというのもあれば、それが昔からの日本の光景だったとも言えます。古き良き日本の原風景に農業は欠かせません。森田かおりさんはそのことに気づいたのかもしれません。

まとめ

農業女子プロジェクトと聞いて、本気度を疑う人もいるのではないでしょうか。しかし、実際、農業女子プロジェクトに関与する人の多くは神経に農業に取り組んでおり、決しておちゃらけてやっているわけではありません。真剣に取り組む人が多いからこそ、毎年のように農業女子プロジェクトのメンバーが増えており、森田かおりさんのような先駆者の存在が大きいと言えるでしょう。

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