【CL宮城day1完走】(極力)安定型雪道ミュウVMAX

はじめに

 こんばんは、モリタカと申します。随分久々のnote投稿となってしまいましたが、先日出場したCL宮城である程度の実績を残すことができたため、自分の思考整理も踏まえてnoteを投稿しようと思います。主に雪道ミュウというデッキを握って強みだと感じている点や、当日のマッチレポートなどについて記していきます。

デッキ選択の経緯と強みについて

 初めて出場した昨年5月のシティリーグ(ベスト4)以降、ドラピオンVなど明確な対策カードの登場もあり、ミュウを信じきれずに他のデッキで大会に出場する機会が何度か続きました。シティの今シーズン成績でいうと

シーズン1 ロストギラティナ(2-4)
シーズン2 ロストカイオーガ(3-2)
シーズン3 アルギラ空ピカ(ベスト8)

 という感じです。なかなかCLには抽選落ちで出られなかったのですが、シーズン3のシティが終わった直後の愛知(2月下旬)に当選し、初CLに何のデッキを持っていくか迷ったのですが、最終的には直近のシティでもある程度の結果を残していたアルギラを選択。ミュウも大会デッキとしては使用していなかったものの練習は続けており、最後まで頭の片隅にはあったのですが、この時は信じ切ることができずにという、やや消極的な選び方でもありました。
 CLの舞台は消去法のデッキで勝てるほど甘くはなく、結果は2-3でドロップ。初手の事故で負けるというよりは、中盤以降あと1枚を引ききれずに連敗するという、構築とプレイングの緩さを痛感する結果となりました。
練習では手応えを感じていたのに信じきれなかった悔しさが残っていたため、もし次も抽選に通るようであればミュウを握ろうと決めており、晴れて抽選に通ることができたので、迷わずにこのデッキを選択しました。

 このデッキの強みを乱暴にまとめると、
・序盤の安定性が高いこと
・取れるゲームプランの幅が非常に広いこと
 この2点に集約されると思います。
 1点目は無理なくバトルVIPパスを4枚採用でき、かつフュージョンシステムとウッウロボ、森の封印石といった万能サーチカード2枚もふんだんに採用できるため、盤面形成のハードルが他のデッキに比べて格段に低いです。
基本的に1ターン目に目指すのはミュウ×3、ゲノ×3の盤面になると思いますが、これさえできてしまえばその後のゲームプランは相手のデッキに合わせて進めればいいだけです。
・ボス、クロススイッチャーを絡めて最速でのゲームプランを目指す
・パワータブレットを連打して相手の高HPポケモンをワンパンする
・雪道とジャッジマン、ツツジを絡めて相手の動きを妨害する
 主な強い動きはこの3つかと思いますが、相手の盤面とサイド状況を見て、その時取りたいゲームプランを自在に選べるのがこのデッキの強みです。特に、スイッチャーと手札干渉を絡めて、一番取られたくないポケモンを取りつつ手札干渉を絡めるのはこのデッキに唯一許されたと言ってもいい強みですし、最も狙っていきたい動きになります(ドラピオンケアのため、極力番を返す時に雪道まで貼るプレイングを心がけましょう)。

主な採用、不採用カードについて


ごくごく一般的な雪道ミュウ

 リストについてですが、最も重視した点は
・序盤の安定性をできるだけ高める
この1点に尽きます。さっきも書いた通りですが、このデッキは盤面完成後のゲームプランがとにかく広いため、まずはそこに貢献するためのカードをなるべく増やし、そうでないカードを極力少なくする、という点を意識していました。おおまかな内容はごく一般的なものかと思いますので、主な採用、不採用カードのみ言及したいと思います。

・採用カード
①ペパー
このリストの中で最も諸説ある枠であり、真っ先に替えるとするならばこのカードですが、僕は最後まで外すことができませんでした。序盤(特に後1
)で引いた際にVIPパスと封印石を構え、次の動きに備えるアドがでかすぎるためです。このデッキは大半がグッズでできているため、封印石も含めて好きなカードを2枚持ってこれると言っていいほどのパワーがあり、これ1枚から手札干渉以外の好きな行動が自在にできます。スイッチャーでベンチを呼び出すもよし、V相手にタブレットとベルトを持ってきて打点を60アップするもよし、封印石→雪道で蓋をしにいくもよし。終盤に残っていて嬉しいカードかと言われると微妙ですが、あまりの利便性の高さに最後まで頼り続けていました(CL当日も活躍しました)。

②いれかえカート2枚
まともにロスバレとやり合うとサイドプランが間に合わずまくり返されるパターンが練習で何度もあったので、対策兼入れ替え札としてカートを2枚採用。ロスバレに対しては、カートで回復しつつジャッジマンを打ち、ダメカンが溜まったタイミングでタブレットサイコジャンプでミュウを山札に返すのが基本的なゲームプランになります。ゲノでおとぼけスピットを受けた場合、カート1回で月光手裏剣圏外に押し出すことができるため、相手の必要な攻撃回数が増えます。それもあってロスバレ相手には最低1度、2度打つケースもあるため、複数枚の採用としました。

③やまびこホーン
このカードがないと、盤面を完成された一撃ルギアに対して勝ち目が限りなく薄くなります。VガードつきバンギラスとルギアVスターを2体並べられた場合、ワンパンするのにベルト+タブレット2枚が必要になるため、打点が足りなくなります。そうなると相手の大型モンスターに好きに動かれて負けてしまうため、やまびこを絡めて2-2-2でまくり返すプランを取るために必須の1枚と考えています。ルギア対面以外でも定番のやまびこボスでゲームを締める流れや、V主体のデッキ相手にサイドプランを確定させるためのカードとして重宝しました。

・不採用カード
①セイボリー
特にミラー相手を想定した場合に欲しいカードではありますが、ミラーの場合は雪道+手札干渉でなんとかできるケースも多いため、ペパーの汎用性と比較して不採用。

②ともだちてちょう
こちらも欲しいカードではありますが、序盤に引くと無駄札になる可能性が高いので不採用。手札のサポートを切りづらくなりますが、最低限の現物をキープしながら山を進める動きを取った方が安定性が高いと判断しました。

③ボタン
おそらく対ロスバレでは最も重宝するカードだと思いますが、こちらも②と同じく序盤に引いて嬉しいカードではないため不採用。ただ、それ以外の対面でも最悪ボタンでゲノを戻してもう一度フュージョンシステムを切りに行く動きなどはあるので、もう少し採用を検討したほうが良かったかもしれません。
ヒスイのヘビーボールもこのデッキにおいてはたね1枚のサイド落ちが大きくゲームプランにかかわるので、もう少し採用を検討すべきだったかなと思います。


各対面のゲームプラン

※有利、不利の感覚については完全に個人の感想です。

①ロストギラティナ(先攻・微有利、後攻・微不利)
ドラピオンが1枚採用となっているオーソドックスなロストギラティナについては、体感ミュウ側が少し有利です。アクロマを打たれた返しにジャッジマンを挟むことを意識しながら、なるべく相手の要求を上げるように立ち回ります。上手いギラティナ使いの方はギラティナを複数ベンチに用意して同時に進化させるプランを狙ってきますが、なるべくそれをさせないように手札干渉を繰り返しましょう。ドラピオンとスターレクイエムを使って3-3の形が最速の負けパターンになるので、なるべくそれをさせないかつ、スイッチャーを絡めて2-2-2を狙う動きを目指します。

②ルギア(先攻・微有利、後攻・微不利)
2-2-2を狙うのはロスギラと同じで、ネオラントが絡む確率が高いのでこちらの方がプランとしては通すのは楽です。ただ、先攻で100点の盤面を作られると巻き返しが非常に難しくなるので、後攻の場合は封印石を切ってでも雪道ジャッジを狙いにいきます。「とにかく相手のハードルを上げる立ち回りをする」ことが重要です。

③ミュウミラー(先攻・五分、後攻・微不利)
フュージョン型と違って後攻1ターン目からサイドを取りにいくことができないので、このマッチもいかに雪道ジャッジを効果的に通すかにかかっています。相手の封印石を割りながら雪道を貼るなど、相手の要求を上げる動きを心がけましょう。3-3はタブレットの枚数上効率的なゲームプランとは言えないので、スイッチャーを絡めてゲノを複数回倒しにいく動きが最も強いかと思います。

④ロストバレット(先攻・微不利、後攻・不利)
VMAXでサイド1ポケモンを取らなければいけない都合上、この対面が環境デッキの中では最も厳しいです。ロスギラの時以上にアクロマの返しにジャッジマンを挟むことを徹底し、雪道もしっかり貼って相手を止めにいく動きを心がけましょう。相手が早めにドラピオンを使ってくれる展開になれば、ツツジとやまびこを絡めて勝ちターンをグッと早める動きも狙えます。

⑤サーナイト(先攻・有利、後攻・微有利)
雪道でサイコエンブレイズを止めることができるため、基本的には有利対面です。ザシアンVと封印石を絡めた2-4の動きは注意が必要ですが、なるべくキルリアを多く立たせないように積極的に狙って、理想盤面を作らせないような戦い方が効果的です。1枚サイコジャンプでキルリアを取れたり、だいたいサーナイトにはエネ加速時にダメカンが4つ乗るので、タブレット3枚のテクノバスターでワンパンが狙えます。残数に気をつけながら戦いましょう。

当日のマッチアップ

 上記を踏まえて、当日の対戦を振り返ってみます。
①ロストギラティナ○(6-2)後攻
手札干渉を絡めながら2-2-2を狙う。アクロマの返しにスイッチャージャッジマンでギラティナを取り、相手のギラティナが進化できなかったのでそのまま呼び出してテンポ取って勝ち。

②一撃ルギア○(6-0)先攻
お相手ネオラントスタート。後1でルギアが1体しか並ばなかったので裏を取りたかったが、そこには届かず雪道ジャッジマンでネオラントを取る。ただ相手が雪道を割れず、そのまま押し切って勝ち。

③ロストギラティナ○(6-2)先攻
こちらのポケモンがあまり並ばず、後1にドラピオンでゲノを取られる。返しにタブレットを打ちつつジャッジマンを打ったらうまく展開につながったので、次ターンにギラティナVを取って優位に進める。最後はゲノを縛られそうになったが、ロストマイン警戒でやまびこホーンでベンチを埋め、負け筋を消しつつ入れ替え引いて勝利。

④ロストギラティナ×(5-6)先攻
相手の動きが芳しくなく、後1アビスシークで番が帰ってくる。雪道ジャッジでハンド流しつつサイドを進め、サイド3になったタイミングでドラピオンが登場。ツツジで返してドラピオンを取るも、相手がその返しにネストボールから2体目のドラピオンを起動させ、逆転負け。チーム東横線のリストを参考にしているらしく、ドラピオン2枚の構築にしているのも驚いたが、2ターン目にハイボで雪道を切ったことを失念しており、最終ターンに雪道が貼れなかったことが直接の敗因となった。残り2戦はこちらの事故だったので、ここを落としたことが最終的には響きました。。

⑤ミライドン×(0-6)先攻
大事故。初手のロボも外れて先攻3ターン目までゲノセクト1匹しか立たず、ライトニングロンド2回で試合が終わりました。。どれだけ安定性に振ったと思っても、事故る時は事故りますね。ただ、お相手がすごく良い方で、試合が早く終わったので会場外で練習に付き合ってくれました。そこで楽しくポケカができたおかげで、メンタルも回復したと思います。

⑥ミュウ○(6-5)後攻
お相手はフュージョンミュウ。こちらが雪道型だと初手では判断つかなかったので、お相手はメロエッタ前で番を返す。こちらは後攻1ターン目で展開しつつ雪道ジャッジマンを挟み、先攻2ターン目で相手がメロエッタを逃せず。先後が入れ替わったので、やまびこを挟みつつゲノを3回取るプランで進み、最後までその形で進み切って勝ち。

⑦ミュウ○(6-3)先攻
サーニーゴさん戦。対戦表見た瞬間に絶望した。マリガン3枚もらうも、逆にハンド詰まって番を返す。返しに雪道ジャッジマンを決められるも、スイーパーが来てくれたのでボスでミュウVを取り、雪道を貼り返すところまで持っていく。その返しにしっかり雪道を剥がされ、タブレット3枚とベルトでミュウVMAXがワンパンされたが、雪道は貼られなかったのでドローを進め、ボスでゲノを取って再度雪道を貼り直す。手札干渉まで届かず、前のミュウVMAXを殴って番が帰ってきたので、サイドから1枚拾ってそろったクロススイッチャーを打って勝ち切る。最後のスイッチャーを打つ瞬間、ちょっと手が震えました。。
ポケカを初めてからずっと動画を見させていただいていた憧れの方でしたが、お互いに崖の緊迫した状況でもとてもフレンドリーに話していただいて、本当にうれしかったです。これからも応援し続けます。

⑧一撃ルギア○(6-0)先攻
あまり初手の動きが良くなかったものの、お相手は後1にルギアが立たず、スイッチャーでイベルタルを取って番を返す。その返しもルギアが1匹しか立たなかったので、ボスでルギアを取ったところで投了をもらいました。「最終戦に向けて体力を温存してください」とお相手が勝ち目がないと判断された時点でかなり早めに投了していただき、その心遣いがとてもうれしかったです。。

⑨ロストバレット×(2-6)先攻
かなり初手が渋く、ミュウとゲノ2体で番返す。お相手は順調に展開し、後1アクロマからのおとぼけスピット。こちらは半分祈るようにジャッジマンを打つも、悲しいことにさらにハンドが弱くなり、そのまま番を返す。一応ジャッジマンの前にハイボは握っていたが、これを打つと2枚目のボスも手放すことになるので、さすがに打てなかった。。その次のターンもジャッジマンを打ってこっちが動けないという悪循環で、そんなこんなの間にゲノを2体倒され、ツツジからもさすがにまくり切れず負けてしまいました。

 という感じで6-3フィニッシュとなりました。9戦中7回じゃんけんに勝って先攻を取れたので、ちょっと上振れた感はありますが、どの対面でもおおむね練習してきた通りの動きは通せたので、自分としては手応えをつかめたCLになったかなと思います。

終わりに

 今回のCLから対戦相手のデッキカットが解禁され、盤面からパーテーションがなくなったことで、対戦相手とのコミュニケーションがグッと取りやすくなったように感じました。今回対戦させてもらった方は非常にフレンドリーな方ばかりで、前回に比べて環境としても格段に話しやすくなったこともあり、新たなつながりも増やすことができました。真剣に勝ちを目指すことももちろん大切ですが、こうして対戦を通じて新たな関係ができるのもカードゲームならではの醍醐味であり、今後も大事にしていきたいなーと改めて思わせてもらった大会でした。

 ミカルゲという(露骨な)Vメタカードの登場によってミュウの今後がどうなるかは分かりませんが、ドラピオンが登場した後もこれだけのシェアを誇っているデッキなので、なんやかんやレギュ落ちするまではずっと環境に
残り続けるような気もしています。最初のシティと今回のCLを相棒デッキとして戦い、このデッキへの愛着もめちゃくちゃ増したので、引き続きミュウVMAXの可能性は探り続けたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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