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軽井沢スポーツ祭-アート教室-やりましたー!

7月21日、夏真っ盛りの太陽の下、軽井沢スポーツ祭が行われた。
スポーツ祭は、「全ての子どもたちにスポーツ・文化芸術の体験機会を!」という目的で開催され、スポーツ・文化芸術分野の著名な方々がゲストにこられた。

そんな中に、自分も声をかけていただき、ゲストのひとりとして、アート教室を実施できたことはかけがえのない経験になった。

制約が創造につながる

子どもたちがつくった3m×3mの巨大な作品

お話をいただいた際、「スポンサーのオフィスに展示予定なので、ある程度、作品のクオリティーも担保したい」という条件があった。
子どもが、開放されて、楽しく制作するということを大前提にして、いかにクオリティーをコントロールするか。
ワークショップの設計に対するチャレンジだった。

子どもが好きなように色を塗っても、成立するものを考えて、いくつかのモダンテクニックを組み合わせて、上の作品が出来上がった。

絵を描くことは身体性を伴うダンスだった

特製の大筆や手足を使って色を塗る

イベントのタイトルにある「スポーツ」に関連させて、絵を描くワークショップでも「身体」ということにフォーカスすることを意図した。
コンセプトは「からだをもって生きる喜び」にした。
今年はパリ五輪があり、オリンピックの起源を調べると、「神から与えられ肉体に対する賛美」というような文言があり、「神の似姿である、からだをもって生まれたこと自体が喜びである」ということの象徴に、人間のからだをデフォルメしたモチーフを考えた。

「絵を描く行為がダンスになる」ということを意図し、指先や手、足、そしてからだの拡張としての道具を使うことが身体的な行為であり、それはダンスになり得ると考えた。

結論は、キャンバスの大きさが重要だった。
キャンバスが大きいと、大きくからだを動かさないと描けない。
手や足の動きがダイナミックになる。
子どもたちはダンスをやっているとは思わないだろうけど、自分には、ダンスの即興のjamセッションをやっているような空気感があり、面白かった。

その場、その場で起こることを楽しむ

足裏で絵の具の感触を楽しむ子ども

「楽しんでいるかな?」
「開放されているかな?」
その視点で、いつも場をみている。

今回は、子どもも大人も関係性のないところからスタートしたからか、最初はとてもかたかった。
少しずつ、少しずつ、場があたたまり、笑顔が出てきて、開放されている空気感が出ていた。
前回のワークショップでは、もっと開放が早くて、動きもエネルギーもダイナミックだったため「大丈夫かな?」「楽しめているかな?」と思ってしまうのだけど、個々の子どもの様子をみていると、
「気持ちいいなあ」
と言って、足裏で絵の具の感触を楽しんでいたり、こだわって模様を描いているなど、目立たないけど、楽しんでいるようだった。

最後まで、足が汚れるのを嫌がり、隅っこの方で描いている子がいて、「せっかく、きてくれたのに。もっと開放させてあげたかったな」とそういう欲がでてくる自分がいた。

その子が、イベント終了後、すれ違った時に、にこっと笑顔をおくってくれた。
それを見て「楽しんでくれたんだな」と嬉しくなった。
活動がダイナミックだと分かりやすいんだけど、場への関わり方や参加の仕方、熱量はひとそれぞれ。
子どもの中で、何が動いているのか。
そういう微細なものをキャッチできる人になっていこう。

スポーツ界のみなさんのホスピタリティはものすごかった

絵に彩りを加えてくださった松坂大輔選手

ゲストの著名人のみなさんが子どもたちが描いた絵に、ひと筆入れてくださり、彩りを加えてくれた。
誰もが知る、ビッグスターたちが総勢20名ほどゲストでこられていたが、特にスポーツ選手の、ファンサービスというかホスピタリティーに圧倒された。
終始、明るく気さくにまわりの人に関わっておられた。

プロフェッショナルってこういうことなんだな。
スポーツで醸成されるものってこういうことなんだな。
と、普段、あまり触れることのない世界に触れさせていただいた。


今回のプロジェクトでは、様々な人の応援と具体的なサポートのおかげで走り切ることができた。
身に余るイベントではあったけど、みなさまのおかげでやり切ることができた。
そのことに感謝しています。
ありがとう!

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