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刺繍風プリント#3

一番新しい技法で個人的にはお気に入りなのですが、全く売れておりません。SNSなどで告知してもかなりの反響がありました。

実際これを元に動いた人も数人います。しかし、受注には未だ至っておりません。

やはりこれもプリント屋あるあるなのでしょうか。技術的な部分や仕上がりでもかなりの高評価をするのは、どうやら楽屋(身内)のみで、一般の人には刺さらないようです。

リアルを追求しす過ぎると魅力を感じにくくなるのかも知れません。カッコ良すぎるダサさって有りますよね?


リアルな刺繍風プリント

そんな感覚なのかと思います。


そもそも刺繍って糸での表現ですから、そんなにかっちりしてる訳ではありません。緩く遊びがある様な表現な所にアジなりを感じるのでしょう。

だから、リアルな刺繍をスキャンしたパターンが受けたのかもしれません。

オリジナル商品を作る時に大きな役割を持つ、ネームもプリントより織りネームの方がアジがあり高級感もでます。

この辺がポイントなのでしょうか。

今回の刺繍風はきっちりと完璧に出来上がってるので、そこが逆にマイナスに働いてしまったように思います。

これを踏まえて、次なる技法を開発していきます。良い商品を作るのに試行錯誤は欠かせません。

いや、良い商品と言う考え方がそもそも間違ってるのです。この言い方には主観が滲み出ていますね。どうだ、カッコいいだろう!他には真似が出来ない素晴らしい技術も含まれてるんだぞ。こんな思いが見えてきます。←これ自分の事。

売れる商品(お客様が潜在的に求めてる事)を探し出す事が一番大切だと思います。

日本型の技術先導ではなく、市場優先の考え方で発想する事を肝に銘じつつ日々努力して行きます。

商品企画って難しいですが、楽しくもあります。マーケットを凝視しながら考えてまいりましょう。

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