デマーシア作品群感想※ネタバレあり
マーベルトのコラボコミックスがいよいよ完結しましたね！今回サイラスのリリースからこちらにいたるまでなかなかの時間がかかったわけですがとても楽しかったです！というわけで今回の作品群で私が一人ﾜｰｷｬｰ興奮していたところがあるのでね、その感心したポイントを描いておこうと思います。
デマーシアの心とサイラスのリリース
普通は新チャンピオンであるところのサイラスがリリースされてから関連してかれの物語が出るというのが通例なんですが、今回は物語『デマーシアの心』がリリースされてから、登場人物の一人の少年がその後成長したのが新チャンピオンだと判明しました。そこも新鮮でしたね。
『デマーシアの心』では以前より設定にはあった（とはいってもデマーシアのその設定が整備されたのはガリオリワークあたりくらいでしょうか？捕捉求む）メイジを拒むデマーシアの姿がえがかれます。もともとメイジのおそるべき力から逃れた民という国の来歴を知らなければデマーシアを見損なうかもしれません。デスがこれはもともとこの国がずっと抱えてきたウィークポイントでもあるので特に驚くことでもないです。ノクサスが弱者が生きられないのとそんなかわらないです。
サイラスのリリース、そして騒乱
サイラスがリリースされることにより彼のバイオが明らかになります。長らく捕えられた彼は処刑寸前で助けようとしたラックスの魔力を奪い逃走、メイジたちの反逆の旗頭となります。
そして『騒乱』はその処刑と逃走のその後の物語です。騒乱ではサイラスの反乱のひと月後、国王の発布によりますます厳しいメイジ狩りが行われる国内の様子が描かれます。ですが民の間でも兵士の間でもまだ誰も傷つけてないメイジを連行することでの軋轢が生じ彼らは傷つき、そしていたわりの心でその騒乱をおさめるのです。ﾃﾞﾏｰｼｱ…（デマーシアが尊い時に呟く呪文）
ラックスコミックス始動！
そしてはじまりましたラックスコミックス。全体を通してみればガレンやジャーヴァンⅣ世も登場しながらラックスから焦点がぼやけないとてもいい流れでした。王を援ける名家に生まれながらも魔法の力を持ってしまったラックス。力の発覚の発覚を恐れる彼女は同じように害意がないメイジたちを連行する国のあり方に疑問をもっていますがある日彼ら、その中でも彼女に魔力があることに気づいたサイラスという罪人と接触をもってしまいます。
惨事の4話と物語
４話ではついにデマーシアをおさめていた王が何者かに殺されてしまいます。サイラスじゃねーのかよお前の王殺しってスキルなんだよ。さておき、デマーシアは偉大な王を失うことになりまいした。４話と同時に家令長シン・ジャオと遺された王子ジャーヴァンⅣ世の物語『惨事の後で』が発表されました。
（なぜか埋め込めなかった）
そもそも王の命を護るはずの使命のおったシン・ジャオはどうしていたのか。そして王はデマーシアがしてきたメイジ狩りの間違いを認め、終止符を打つための勅使をシン・ジャオに託しました。その最中に４話の凶事が起きたのですね。
そこで騒乱に戻る(本題）
しかし国王が殺されてしまってはメイジを許す事はできません。王子は勅書を読むとシン・ジャオに破棄を命じました。
そして『騒乱』を私はふとしたタイミングで読み直しました。サイラスの反乱のひと月後、国王の発布によりますます厳しいメイジ狩りが行われる国内の様子です。私はこれを読んだ当初は「まあサイラスが逃げたんじゃこうなるよね」くらいにしか思ってなかったのです。でもあの時読んだときに想定した国王と、今読んだときにわかる国王は違う！そこで頭をガツンとやられたような感覚になりました。そして初めて騒乱を読んだときは、デマーシアの民はまだいたわりを持っている、と安心したものですが、この激しさを増したメイジ狩りが亡きジャーヴァンⅢ世が思い描いていた終着点とは全く違う状態を引き起こしたこと、そしてそれを決断してしまったジャーヴァンⅣ世のことを思うとですね、非常に、非常に心が痛くてこれからデマーシアはどうなってしまうんだという気持ちに陥りました。
とにかく物語の発表が時系列順じゃなかったのはわりと感覚をやられますね。楽しかったです。
デマーシア！！
とはいえこのコミックスはラックスの物語。彼女はデマーシアの善行を一心に受けてそだってデマーシアの精神性の象徴とも言っていいでしょう。サイラスに裏切られながらもすべてのメイジをいっしょくたにすることなく、メイジの心を開きガレンにもメイジも、デマーシア人であることを認めさせました。この兄妹、そして亡き王の想いを知っているシン・ジャオがいればジャーヴァンⅣ世も今後メイジ狩りについて考え直すことは充分考えらえます。なにせ彼は魔力を秘めたハーフドラゴンに助けられていますし、勇者のハンマーを携えた建国のオーロンの友人は、魔法生物のヨードルです。今後のデマーシア、楽しみですね！
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