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地域に繋ぐWeb3的アプローチ|ちいきを語る #2|越前市南地区|ミナミライ

前回から少し間があいたが、ちいきを語る会の第二弾。
今回は、武生南公民館の取り組み みなみdeカフェ とのコラボ開催。
年末の打合せで、ぜんざい食べたいな〜とボソリとつぶやいたら、、、なんと、ぜんざいをだしてくれることに!!実は、ぜんざい好きなんです。(ぜんざいが食べられるというだけで、テンションが上ってしまうくらいに)

ちいきを語る会、当日の天候は雪。しかも、結構積もっている。。。
足元の悪い中、どれくらい人が来てくれるのだろうか?一抹の不安を抱えつつ、まずは公民館へ向かうために、我が家の雪かきから。

2022
年末にもらった
一通のLINE

今年度、南地区の総務広報部に入るも、ほぼ会議に参加できていない私。部会の中でこんなご意見がでましたと、公民館主事から一通のLINE。「今年度中に南の未来について話し合う場を設定してはどうか」。これを是非実現させたいんだという、想いの詰まった一通。きっかけはコレだった。

2週間後、総務広報部長と公民館主事とでブレストベースで打合せ。
自治振興会ってそもそもなんだろう?どんなことやってるんでしたっけ?公民館って地域にとってどう利用されるのが理想?なんて話から、小学校が近いので、小学生たちがいっそのこと授業でもっと公民館に来てもいいんじゃないかとか。地域の人が、地域のことや、地域にいる人のことを知れる場になると、次の展開に繋りそうなんて話もあがった。

「そういえば、みなみdeカフェっていうのもやってますね。」

フリーランスの私、カフェで仕事をしたりすることもある。一息ついたときに、何気なく他のグループの会話に耳を傾けたりすることもある。これと似た感覚で、コーヒーを飲んだりしながら、隣の地域の話に耳を傾けてもらうというのは良いかもしれない。あくまで緩く、ただ結果的に場が共有されているという機会。素敵かもしれない。その時そう思った。地域の集まりへの参加というと、8割以上の人は身構えてしまうのではないだろうか(個人的なイメージだが)。一度参加すると、この先いろいろとやらされるのではないか、そう感じているのかもしれない。暗黙的にそう思わせてしまっている、これまでのやり方も良くなかったんだろう(というより、時代をみたやり方のアップデートが追いついていないだけ)。だからこそ、そういうところから変えていく必要がある。

「せっかくなら、みなみdeカフェでぜんざい食べたいなぁ。」
「ぜんざい、多分できますよ〜。」

こうして、年明けの2023年1月28日、実施がきまった。総務広報部会 × みなみdeカフェ ぜんざい。(ぜんざい楽しみ)

せっかくだしアンケート…
なら大喜利風に

公民館主事、総務広報部長、青少年部会の人たちの間で、みなみdeカフェに来てくれた人には、アンケートで地域への意見をきいてはどうかという話になったと、また一通のLINE。たしかに、この機会をうまく使うのには賛成。アンケートの項目案も見せてもらった。印象はというと、しっかりした項目だけど、ゆっくりしようかなと思って足を運んでくれた人にとっては、少し重い。カフェの気軽さをイメージして、今回はすべてにちょっとした遊び心をいれて、楽しめる場にしたい。そんなとき、ふと思い出したのが、年末の息子の保護者会。クラスでスキマ時間でやっている大喜利が思いのほか盛り上がるという話。いいかも、アンケートも大喜利風にしたらおもしろそうじゃない?

「南地区にどんな場所がほしいですか?」
  ↓  ↓  ↓
「最近、休日になるとついつい公民館に行ってしまう、それはなぜ?」

といった具合に。
突拍子もないアイデアも多くなるかもしれないが、それが意外と新しい現実に結びつく鍵になるはず。

大喜利風アンケート

総務広報部会
迷うテーマ…

開催日前日。
今回ギリギリまで、どんな進行でどんなテーマにするか迷っていた。いくつか案は頭にあったが、どれも決め手にかける。さて、どうしよう。そんなとき、ふと目にとまったWeb3の文字。最近よく目にする。なんとなく雰囲気は分かっているつもりだが、いざ説明しろと言われると説明できない。気分転換に調べてみようと、いろんな人が書いている記事を読んでみた。

大きなプラットフォームを介さず、管理者も要せず、個々の繋りでいろいろなものが回る。これって、これからの地域のあり方も然りではないか。頭の中で、カチッとハマる音がした。ついでに、Web3.0についても知ってもらえれば、これもひとつ参加者へのお土産になる。

テーマは「地域に繋ぐWeb3的アプローチ」でいくことに。

地域に繋ぐWeb3的アプローチ

総務広報部会
× みなみdeカフェ ぜんざい

当日、10名程が総務広報部会に参加してくれた。みなみdeカフェにも、地域のこどもたちも含め、ぼちぼちと人も入りアンケートにも協力してくれていた。総務広報部会には、自治振興会関連の人、市の職員、キャリア教育に関わる人、南地区男女共同参画推進委員会(いっしょの会)の人、公民館主事、ぜんざいのお運びの手伝いにきただけのつもりだった人。今回、私よりも先輩たちばかり。さて、どんな話がでてくるか楽しみ。

はじめに、総務広報部長から一言もらい、各自簡単に自己紹介。
その後、Web1.0→Web2.0→Web3.0について話をし、まずは個人ワーク。個々で繋り、自発的に何かが進んでいく、そのためには、まずは何より個々を知る必要がある。最初の個人ワークでは、次の3点について思いつく限り付箋に書きだしてもらった。

  • 得意なこと&できること

  • 苦手なこと&今困っていること

  • 今年やりたいと思っていること

その後、各自順番に「得意なこと&できること」を発表。会社もやっていて飲食店が得意だったり、手話ができたり、初対面でも誰とでも話せたり、ギャグが得意だったり。エクセル&ワードは人並みにはできるが、イレギュラーが起きた時は困るなんて人もいました。こうして聞いてみると、皆何かしら得意分野をもっている。ただ、こういうことは聞かれれば答えるが、あえて自分から披露することは少ない。こうして聞かれる場が必要なのだと思う。そして、その情報は公開されるとなお良い。ただし、前提として、背伸びもしないし、謙遜もしない、ありのままに、ありのままのレベルでできることでよい。そして、それを知った周りの人も、その人の気持ちの良い範囲を超えた依頼や強制はしないという確約が担保されていることが重要。裏を返すと、それだけあれば、人はもっと自分をさらけ出せて、他者と繋ることができる。そして、とりあえずやってみることができる。その機会をいかに増やせるかが、これからの地域の鍵のような気がした。

個人ワークで書きだした付箋

関わり代を見つける
グループワーク

その後は、2グループに分かれて、関わり代を見つけるグループワーク。今の困りごとを解決できる、もしくは解決へのきっかけをもっている人がいるかもしれない。やりたいことを、一緒にやれる人がいるかもしれない。

こちらのチームで最初に話題にあがったのは「分からないからスマホ怖い問題」。わからない用語がでてきて、何でも押すと悪用されるんじゃないか。壊れたらどうしよう。一番詳しそうな、孫にきいても面倒がられる。この問題の糸口として、定期的に気軽に不安に思ったこと聞ける場が身近にあると良さそう。そこには、かなり高めの心理的安全性が必要。こんなこと聞いたら無知に思われるかな。。。そんなことは全く無い!そういい切れる場。ただ、難しく考える必要はなく、リアルで会って話したことがある詳しそうな人、だったら安心じゃないですか?是非、私に聞いてもらえたらと。

次は解消必須のリアル問題。「再来年度、公民館改修による場所問題」。各部会や催し、イベントなど、公民館でやっていたものを、改修中どこでやるのか。行政は、自分たちで探してなんとかしなさいと言っているよう。それもどうかと思うが、地域にはたくさんの人がいる。だから、広報などで困っていることを素直に投げかけてもよいのではないか。地域のお寺なんか、元々場の意味合い的にも良いのではという話もあがった。幅広い知恵を人が関われば解決の糸口が見えてきそう。

最後は「社会参加、もっとしたらいいのに問題」。皆さんの社会活動への参加の背景、頼まれて断りきれず参加することになったのが始まり。そんな共通項が見えた。「きっと、気が弱い人の集まりなんだよね〜」、なんて冗談で一笑いする場面も。歳を重ねる間に一人になってしまうこともある。そうなったとき、本当に社会との接点がなくなってしまうこともある。仕事でも家庭でもない関わり代、そのひとつが社会活動。実は人と地域の成長において、皆が思っている以上に重要だと思う。だからこそ、もう少し入り口が自然な形になると良い。人は知らないからこそ必要以上に身構え、結果身近なものですら、遠くから眺めるだけになってしまう。

こうして、小一時間話をしただけで、いくつも生まれてくる関わり代。今日の場には笑い声が溢れていた。会話が途切れることもなかった。押し込められた会議のように、誰か一人だけが話し続けるということもなかった。

もう一つのグループでは、なんと具体的な企画にまで話が及んでいた。次世代型交流食事会の定期開催という企画案。来年度の5月、新型コロナがいよいよ5類に引き下げになる。そのタイミングでスタートしよう。その場では、先輩たちが自ら動き後輩たちに様々なことを伝えていく。音楽が得意な人は発表の場にしてもよいかもしれない。たまには地域ミーティングを企画したり、こども食堂にしてみてもよい。この場には、やらないといけないことは持ち込まないようにしよう。やってみようという人と想いが繋り、やってみることができる場。この自由度に、行政が同じ温度感で参画してきたら、もっともっと面白い化学反応が起きるかも知れない。

この日は、自治振興会事務局長の言葉で、第二回ちいきを語る会は終了した。希望者は ミナミライ のグループLINEに招待。LINEの操作に慣れていない人は、もちろんその場でサポート。また仲間が増えた。純粋に嬉しい。Web3的なアプローチのスタートに立つ仲間たち。今回、こんなコメントを寄せてくれた方がいた。私の小さな世界が広がった。地域には、まだまだ出会えていない面白い人やモノ、機会が埋もれている。皆の活動が、そういったまだ見ぬ出会いを掘り起こすきっかけになれば、まだまだこの南地区はおもしろく、そして住みやすくなる。

ミナ(皆)で ミナミ(南)の ミライ(未来)を 考える場

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