【晩冬お悩み相談ウィーク】フィットネスインストラクターの話

今週は「晩冬お悩み相談ウィーク」と題して、皆さんから寄せられたお悩みに回答してきます。

あるフィットネスのインストラクター資格を取ろうと学んでいます。
資格試験を受ける場合、一定時間人に指導する練習をしないといけないのですが、家族とも疎遠、頼める友人も片手で数えるほどしかおらず、フィットネスは地味にしんどいのであまり何度も頼めず、どうやって規定時間を満たせばよいか困っています。
それまで運動はなるべく避けてきて、全然違う仕事をしてきたのでツテもなく、闇雲に声をかけるのもいろいろと不安です（そもそも見ず知らずの人にそんなお願いするイメージが湧きません） どうしたらよいでしょう。よろしくお願いいたします。

人になにかを頼むということ、それ自体がなかなかに大変で、気を遣うことですよね。それが、フィットネスという「地味にしんどい」ものなら尚更です。僕自身、人になにかを頼むのが苦手なタイプなのですが、今日は知恵を絞ってみます。

頼む相手にメリットがないこと、もしくはなさそうなことを頼むのは、余計にしんどいものです。たとえば飲食店で、店員に有料の生ビールを頼むのと、無料の水を頼むのとでは申し訳なさが変わってくると思います。「こんなことなら水に10円払わしてくれ！」とまではいかなくても、多少の申し訳なさや気まずさを感じる方も多いのではないでしょうか。

地味にしんどく、人によっては無料の水を汲んでくるほどにめんどくさいフィットネスですが、お金を払ってまでやりたい人もいるのです。「家族や友人のなかにも多数いる」というほどの割合ではありませんが、「フィットネススタジオが採算を取れている」というほどの割合で、そういう人たちは存在しています。この人たちに思いが届けばいいのです。

ということは、近所のフィットネススタジオに出向き、帰宅する生徒に声をかけるのが一番ということになります。しかしこれは、「闇雲に声をかけるのもいろいろと不安」なあなたにはつらいですよね。スタジオの関係者にめちゃくちゃ怒られる可能性もあります。

そこでSNSです。デメリットも確実にあるのですが、教えたいあなたと、教わりたい誰かのマッチングという意味ではかなり有効だと思います。あなたの不安が劇的に成長したと思いますので、それを一つずつ解消していきましょう。

1. ヤバいやつが寄ってくるんじゃないか
この世は地獄かと思いますが、もしあなたが女性なら、男性である場合よりもこの確率は高くなります。プロフィール欄に「夫は退役軍人」「ドーベルマンを二頭飼い」などと書いておきましょう。完全に嘘で結構です。
顔や本名を出すかどうかは、よくよく考えてください。出したほうがまともな人が寄ってくる場合もありますが、危険といえば危険です。

2. 人が集まらないのではないか
一人ひとりと個別に待ち合わせをするより、日程と時間を決めておいて、「来たいひとはDMしてくれ」形式にするほうが参加へのハードルは下がります。もしヤバそうな人から参加希望が届いた場合は、定員に達したことにしましょう。DMに本名を書いてもらうようにすれば、ヤバい人は寄り付きにくくなります。
また、参加することがあなたの資格取得の「応援」になりますから、その点もアピールするといいと思います。

3. 気を遣ってしまうのではないか
あなたはなんてお優しいのでしょう。でも大丈夫です。他人ですから。しかも、双方にメリットのあることをしているため、そもそも気を遣う必要もそんなにありません。

いかがでしたでしょうか。いっぱしのインフルエンサーのような回答をしてしまいましたが(インフルエンサーが「退役軍人」と書くかは謎)、少しでもあなたの力になれたら幸いです。

次回更新は2月27日火曜日、正午です。
引き続き、こちらにてお悩みを募集しております。