今週の話

11月18日(月)
Netflixで観た『牯嶺街少年殺人事件』の魅力がいまいちわからず、それでも検索をすれば数多くの信頼できる人たちが絶賛していて、これは自分が間違っていると思い町山智浩氏の解説音声を買って聴く。やはり、自分が見落としていた箇所がこの作品のキーポイントだった。
電気グルーヴのファンクラブが創設されたので、即入会。
帰宅後、『あちこちオードリー』の録画を観て寝る。

11月19日(火)
昼はインドカレー屋に。ナンのおかわりをする前提でカレーを食べ進める。楽しみにとっておいた具を食べようとスプーンですくうと、マッシュルームだと思っていたそれは指輪だった。誰かがこの店でプロポーズをしようとしたらしい。よく見れば、隣席のカップルの男性は大汗をかいている。
帰宅後、『テレビ千鳥』を観る。イタリア料理に添えられた桃色の濃いソースを、大悟が「おばあが個人的につくってる薬」と例えていて笑う。

11月20日(水)
『ホテル・ニューハンプシャー』の原書を読み終える。半年くらいかけて、なるべく辞書を引かずにじっくりと読んだ。日に日に読むスピードが上がっていき、自分の英文読解力の向上を感じられてうれしかった。
夜は出版業界の先輩たちと、花園神社の酉の市へ。正面入口が混んでいたため、裏口へ回ることに。ゴールデン街の「マインド」という店と「薄明かり」という店のちょうど真ん中に細いドアがあり、それを開けて入る。真っ暗な中をiPhoneのライトで照らしながら進んでいると、まるで部屋いっぱいの電灯を一気に点けたように急に視界が開け、気づくと参拝を待つ行列の先頭にいた。「え、この人ら、どっから来たん!?」と、後ろにいた関西弁のキャバクラ嬢が驚いていた。ケチなので熊手は買わなかった。

11月21日(木)
Kindleで買った「週刊プレイボーイ」のグラビアページを、自宅のMacbook Airでスクショして写真フォルダに入れる作業。これをやっているときが最も無心になれるし、もっとも虚しくもなれる。井口綾子はシリアスな表情をしているときのほうがきれいだと思う。

11月22日(金)
昼は職場近くのミニストップへ。ここでは手作り弁当も売っているし、なによりオリジン弁当的な、惣菜量り売りコーナーがあるのがうれしい。おくらの醤油和え、蛇含草のおひたし、かたまりほうき虫のフライなどをパックに詰める。精算して店を出ると、店員と中年男性が揉めている。どうやら、男性が自分の傘をパクられた腹いせに、他人の傘をパクろうとしたらしい。こうはならないぞと、堅く誓いながら通り過ぎる。
帰宅後、『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです』を観る。日向坂オタの「きしもっちゃん」という男性が、愛嬌とユーモアに恵まれていて素敵だった。ああはなりたい。

11月23日(土)
noteの更新日。書くべきことがまったく思いつかず、今週あったことをそのまま書くことに決める。本当は「書くべきこと」など、わたしには何一つないのだが。つめたい雨とつめたい空気が心をけずる。

11月24日(日)
天気予報が外れ、朝から快晴に恵まれる。タイマーでつけておいたオイルヒーターが効きすぎて、すこし汗をかいてしまってそれで目覚める。カーテンを開け、新鮮な空気と鳥の鳴き声を部屋に取り込む。小説を書く作業に取り掛かると、信じられないくらいに才気があふれ、今日のノルマを大きく上回る量と、厳しい読者としての自分をも屈服させるほどの質を兼ね備えた文章が出来上がる。その後、食事をしたり、LUSHでシャワージェルを買ったり、『いだてん』を観たりして充実した日曜日を過ごす。

11月25日(月)
一昨日に書いたnoteの文章を読み返し、あまりのつまらなさに落ち込む。自分への戒めとして、一文字ずつ噛み締めながら消してい


次回の更新は11月30日(土曜日)です。

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