ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
こんにちは。
医療法人光歯会 森歯科クリニックの歯科衛生士 吉岡です。
今日はマウスピースで行うインビザライン矯正と、ワイヤー矯正の違いについて書いてみようと思います。
私はどちらも経験済みですが、どちらにもメリット、デメリットがあります。
私の経験から感じた視点でお話しさせていただいます。
まず今までの矯正のスタンダードであったワイヤー矯正は
メリット
・自分で取り外しする必要がない
そもそも自分で取り外しができるものではありません。
そのためすぐ食事を摂ることができます。
・微調整ができるため難しい症例に向いている
ワイヤー矯正は力をかける方向の調整がしやすいため、微調整ができ難しい症例や細かな歯の移動に向いています。
デメリット
・痛い
ワイヤーを定期的に交換するのですが、新しいワイヤーに交換した後の数日間は歯が動く痛みがあります。
矯正が進んでいくにつれて少しずつ軽減していきますが、矯正初期は痛む人が多いイメージです。
私も初めの頃は痛み止めを飲む日もありましたし、豆腐など噛まずに食べられるもので食事の痛みを和らげたりしていました。
・歯磨きが難しい
ワイヤーをしているのでフロスを通すことはできません。
ワイヤーに食べ物が挟まりやすく、ネギやエノキは危険です。笑
毎日丁寧に歯磨きをしないと虫歯のリスクは高まります。
・目立ちやすい
ワイヤーが見えるため大きく口を開けると目立ちます。
最近は少しでも目立ちにくいように白いワイヤーもありますね。
歯の裏側に装置とワイヤーをつけるタイプもあります。
この場合は擦れて舌に口内炎ができやすかったり、喋りにくいのがデメリットです。
・装置が外れた場合は受診が必要
硬いものを噛んだり、ふとした拍子に歯につけているブラケットという装置が外れてしまうことがあります。
その場合、ワイヤーが飛び出してしまい頬を傷つけてしまうこともありますので、受診をして診てもらうのがよいでしょう。
次は最近主流になってきたインビザラインのマウスピース矯正は
メリット
・目立ちにくい
なんと言っても一番のメリットはこれではないでしょうか。
透明のマウスピースを使用するため見た目ではほぼ気付かれることはありません。
私自身、気付かれないことがほとんどです。
・取り外し可能
目立ちにくいですが見た目が気になる場所や結婚式の写真撮影など必要に応じて自分で外すことが可能です。
・歯磨きがしやすい
取り外しができるため歯磨きはいつも通りです。
透明のブラケットをつける場合はブラケット周囲を念入りに磨く必要はありますが、フロスを通すことができるのはとても大きなメリットです。
・痛みが少ない
ゆっくり動かしていくため、ワイヤー矯正に比べると痛みは少ないのが特徴です。
そのため食事は自由に摂ることができ、硬いものも食べられます。
デメリット
・装着時間が長い
装着時間は基本的に22時間と言われています。
食事と歯磨きの時以外はずっと付けておくイメージです。
ですので少しおやつをつまむということはできず、おやつのためにマウスピースを外すのが面倒で諦めることもしょっちゅうです。
虫歯予防やダイエットになっていいかもしれませんね。笑
・装着時は飲み物の制限がある
マウスピースを装着しながら食事を摂ることはできません。
飲み物は摂取可能ですが制限があります。
ジュースなど砂糖の入った飲み物はマウスピースの中でジュースが停滞し虫歯の原因になります。
お水やお茶は問題ありませんが、ノンシュガーでもコーヒーや色の濃いお茶は着色がつきやすくなるといったところはコーヒがお好きな方には気になる点かもしれませんね。
・食べ物がよく詰まる
歯が動き始めると歯と歯の間に大きな隙間ができる時期がやってきます。
その間はよく食べ物が詰まるためフロスや歯間ブラシが必須となります。
矯正終盤になり綺麗に並んでくると改善されるため少しの間のデメリットではあります。
・難しい症例は適応外
抜歯を伴い大きく歯を動かしていく必要のある場合や、受け口、開口といった難しい症例は適応外になる場合もあります。
このようにどちらにもメリットとデメリットがあります。
患者さんのお口の中の状態によってどちらの治療のメリットが大きくなるか
は様々です。
少しでも矯正を考えていらっしゃる方はお気軽にご相談ください。
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