見出し画像

ウラオモテの話

求職活動の愚痴というか発見というか、何事にも建前ってあるよね、という話。

未経験歓迎、資格不問。
そんな求人がありますよね。
私も応募してみたんです。
あっさり書類選考が通って面接。
面接官は役員。
最初の挨拶こそにこやかでしたけど、時折鼻で笑うような態度を見せたり、質問しておいて興味なさそうにしていたり、印象が本当に良くなかったです。
挙句、求人票に書いていないことを言い出しました。
曰く、経験はなくてもいいけど、その分野において広く知識を持ってないと困る。入ってから勉強してもいいけどねぇ…(履歴書チラ見)。

…あの、あなたじゃないのかもしれないけれど、書類選考で一定の要件を満たしたから面接に呼んだんじゃないんですかね?
何で書類を見ればわかること、つまり求める要件を満たしていないことを、面接の場で確認するんです?

せめて、実務経験がなくてもいいけどこの方面の知識があること、みたいなことを書いておいてほしいんですよね。時間と労力の無駄だから。
最終的にはエージェントを通じて、ご丁寧かつご親切で厭味ったらしい「落とした理由」を送って寄越しました。
この経験が元になって仕事の探し方を変えたので、ある意味良い機会ではあったんですけど、病院に行く一歩手前までメンタル病んだ原因にもなりましたので、プラスマイナスで言えばマイナスです。

職場に障害を持っている方が何人かいらっしゃる、という会社でした。
それは別にいいんです。
でも、会社の中を案内しましょうって言われてついて行って、突然その障碍者の方に自己紹介を命じたり、障害の特性を見世物のようにやらせてみせたりと、それは人権的にどうなの…?と疑問を持ちました。
健常者だけの職場を案内するときも同じようにするの?しないでしょう?と。
会社の公式サイトにも障害者雇用のことには触れられていて、だからこそ興味を持って応募したわけですけど、実際の扱いがアレすぎて、裏表激しすぎだなと呆れました。
万一通ったとしても断ろう、と会社を出た瞬間に心に決めたほどに。

実際に勤めてみないと分からないことはたくさんあると思います。
でも、面接時点で「あれ?」と思うことがあるなら、その感覚はきっと正しい。
第一印象が大事と言います。自分がどう思われるかもありますけど、自分が相手をどう思うかというのも、同じく大事。
多少の不満はどの会社に行っても出るものでしょう。けれど、折り合いをつけられそうにないレベルのことが入社前から分かるなら、そこは行くべきではない場所だと思うのです。
そして、折り合いのつけ方も人それぞれ。
どんな会社でも給料が高ければいいとか、人によって大事な条件は違いますからね。
私は、前述の会社については「絶対無理」と思いました。
あの面接官の下で働くのは、私がこれまで関わってきた障害のある人たちに失礼だとさえ感じました。
あの無礼極まりない、人権を無視したやりようを受け入れてしまったら、教え子たちに合わせる顔がない。

面接受けてみて、思ったこと。
書類選考できちんと書類を読み込んでいる企業は少ない。本当に特定要素だけ確認してる感じ。
面接前でさえ確認してない面接官も多い。
何人も見なければいけないから仕方ない、という考えもあるでしょうね。
でも、そんな雑な仕事をするのであれば、公式サイトに「人を大事にする」みたいなことは書かない方がいいと思いますよ。
「【アットホームな職場です】は地雷」なんて話を聞きますが、人材の育成がどうとか人を大切にするとか大事にするとか、そういった文言を並べているところも、実は他に書けそうなことがなくて適当に印象良さそうな言葉を持ってきてるだけだよね、と。
応募する側の自己PRで、書くことがないならとりあえずこれ書いとけ、みたいなのがありますが、それと同じことを企業もやってる。
狐と狸の化かし合い。まぁ、お互い化けてることが分かってるから、どこまで嘘を吐き通すかって話なんでしょうけど。

以下、タイトルとは離れた話になりますが。

もちろん、応募書類をちゃんと読んでくれてる会社もあります。
不思議なことに、書類選考なしで直前に応募書類を渡した企業の方が、中身を読んでくれました。
短時間で読み込んで、記載事項に沿った質問や確認をしてくれたので、書類選考がなかなか通らない、面接に進めない…と悩んでる方は、面接会に参加してみることをお勧めします。
各ハロワ主催で定期的にやってますし、自分が行ってる以外のハロワ主催の面接会にも参加可能です(要はそのエリアに通勤できるならいいので)。
自分が行ってるハロワの面接会に来る企業はやりたい職種じゃないんだよなという方も、よそのハロワだったら行きたい職種の企業が来てるかも。
窓口で相談すれば情報くれますし、各ハロワの公式サイトにもイベント情報的に開示されてますし、求人票にも【〇月〇日面接会】みたいな記載があります。

私自身、面接前に吐きそうになるほど緊張して大変だったんですが、転職エージェント主催の模擬練習イベントを受けてから一度実際に受けてみて、こういうものかって分かったし、応募書類の書き方も工夫できるようになったので、実際にやってみるって大事だな、と。
まぁ、結局最後の最後まで、面接前は1日中壁に向かって一人で練習したんですけどね…

実際に働いてた人の口コミを集めてるサイトもありますが、あれが役に立つかどうかは見る人の性格によるかも。
用心深い人が見ると、ちょっとでもマイナス要素があると無理って思っちゃうかもしれません。
書いた人の素性がわからない、性格もわからないわけですから、こちらも求人サイトや公式サイト同様、額面通り受け取ると危ないかも。
あくまでも参考に留めるのが良いと思います。

言葉って難しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?