49歳独身BBAの求職
これは、取り立てて何の資格もない49歳独身BBAが、リストラ喰らって転職を余儀なくされた結果どうなったかのお話。
あんまり詳しく書くと身バレするので、あれこれぼかします。
新卒~リストラまで
氷河期世代ですが、たまたまご縁があって新卒当時に就職が出来ました。IT系。思えばあの当時から人手不足だったから、敷居は低かったのかも。
数年働いて結婚退職。地方に転居しなきゃいけませんでしたから続けられませんでした。
転居先で仕事を探そうと思いましたが、当時の夫は交代制の工場勤めで生活のリズムが特殊でした。もしこれでフルタイムの仕事を入れてしまうと一緒に過ごせる時間が結婚前と大して変わらないのと、公共交通機関があまりあてに出来ない環境で自由に使える車がないのと、徒歩や自転車通勤できる範囲で働き口を見つけるのが非現実的だったのと、何よりまず誰も知り合いがいない環境に慣れなくちゃいけなかったので、就職活動は見送り。
そうこうしてるうちに、地元のボランティア活動経由でパートを始めることが出来ました。これまたある意味IT系。
離婚して東京に戻ることになって、体調と相談しながら、まずは短期で働いてみるかと登録した事務系派遣は3か月の予定だったのに1年以上に伸び、ようやく業務が縮小するというところで次の仕事を紹介されました。
派遣登録から契約社員に雇用形態が切り替わって、そこから更によその会社に常駐。業務委託の形で数年。ここもIT系って言っていいのかな。web系?
そうしたら、今度は業務委託先で直接雇ってくれることになって、正社員としてまた数年。
…で、その直接雇ってくれた会社が経営ヤバくなってリストラ、という流れ。
退職に絡んでの各手続きとか
会社都合であること、早期希望退職の募集があってそれに応募したという体であることから、退職金は出ました。
あと、企業型の再就職支援を受けられるよう手配してくれました。
失業給付もすぐに出ました(とはいえ、手続きの関係で1か月くらいかかりましたけど)。
あとは年金と保険の切り替え。
企業型の確定拠出年金に入ってたので、それを個人型に切り替え。
これについては資格喪失から半年くらいそのままにしておけるので、次の会社で扱いがあれば企業型のまま行けますが、どうなるかわからなかったのでさっさと個人型にしました。
職探し
企業型の再就職支援の他、いくつか無料の職探し支援サービスに登録しました。リクルートとかビズリーチとか。
自分がうまく利活用できなかっただけなのかもですが、正直どれも微妙…
ビズリーチは、登録するとまず、転職エージェントからのスカウトメールが飛んできます。「応募書類作成から転職活動をサポートします!〇〇業界に強いです!求人多数!」みたいな。とりあえずそれも1社お願いしました。
各サービス、これまでの経歴からおすすめ求人を送ってくるので、特に希望してない職種であることも多いです。
そもそも新卒当時に数年やっただけで、以降特に実績を積んでない50手前のBBAにエンジニア職の求人を持ってくるってどうなの…本当に人が足りないんだなって言う現実は見えたけども。
この方向は考えてません、というのをお伝えしても、なかなか減らなかったです。
結局、求人情報をざっくり眺めるだけ。
ハロワの求人は玉石混交なんて言われますが、こういうところの求人も大差ないです。こういうところに出しながらハロワにも出してる企業、いっぱいありますし。
そしてこれらのサービスの嫌なところは、応募のノルマみたいな目標を数字で出されてしまうこと。
応募して書類選考で〇割落とされ、一次面接で〇割落とされ…みたいな平均値があるんだそうで、それをもとに考えていくと最低でも50社くらいは応募しないと内定を勝ち取れません、なんてロジックで動いてますから、とにかくちょっとでも気になるところがあれば応募しろというスタンスです。
これが、苦痛でしかなかった。
なので、15社越えたところでやめました。
実際、それほど興味を持てる会社や仕事に巡り合わなかったというのもありますけど、下手な鉄砲数撃ちゃあたる式の職探しをした場合、うっかりそれほど行きたくもない会社の内定をもらったとしてもお断りすることになるし、それは自分にとっても相手にとっても無駄な労力になってしまうと思って。
そもそもこの業界がいい、みたいなこだわりがなかったので、撃つ先が見つけられなかったというのもありますね。
仕事内容の希望はありました。かつ、自分のなけなしのスキルが活かせて、何より自分がそこで働くイメージが出来るところがいい。
…問題は、そういうところは極端に給料が低いということ。
折り合いをつけた
職探しを始めた当初は、出来れば正社員がいいと思いました。
契約や派遣だと雇止めもありますから、無期転換や正社員登用の可能性があるところがいいな、とも。
だから、求人票を見る時もその点を気にしてました。
ある企業に応募する際、このあたりの記載が全くなかったので、転職エージェントを通じて事前に軽く確認してもらったて、無期転換あるよって回答をいただいたんですが、どうもその質問自体がお気に召さなかったようで、面接のときにつつかれました。
「無期転換はルールだし権利なんだから、今の段階で確認することではないですね」
…いや、まぁ、ルールなのは分かるんですけど、じゃあ新聞を賑わせてる雇止め問題はどう説明するのっていう。
もちろん、雇い続けてもらえるように、評価してもらえるように働くのが大前提ではあるんですけど。
とはいえ、気にしたところで先のことは分からんし、なによりどれだけ大きな会社だって絶対安泰ってこともない。前職だってそれなりの会社ではあったけど、こうやって人を切ったわけだし。
そんなことを考え始めた時、ハローワークで見つけた求人について、キャリアコンサルさんに話を伺いました。
先方が欲しいと思う世代だと思いますよ、とのこと。
仕事の内容としては興味が持てる。スキルも活かせそう。実は派遣の時にちょっと触れてる仕事だったのでご縁を感じる部分もある。給料めっちゃ安いし有期の契約だけど、そこは自分が頑張って続けられるようにするしかない。
何より書類選考なしでいきなり面接してもらえる。募集人数も多い。
給料については、最低限一人で生きていけるだけあればどうにかなる。
それよりもまず働いてる状態に戻さないと、多分メンタルが持たない。
ということで、応募することにしました。
で、無事内定をいただいて、至る現在。
面接で聞かれがちなこと
これ、あちこちで書かれてますけど、多分世代や職種でも違いがあると思います。
あくまでも私の場合だと、↓みたいな感じ。
面接官のスキル次第ではありますが、それほど堅苦しくない形で会話的に進められることが多かった印象です。
これまでの経歴(自己紹介)
志望動機
退職・転職に至った理由
キャリアプラン
自分の強み/弱み
通院の必要の有無
介護が必要な家族の有無
通勤時間
PCスキル
いつから働けるか
これまでの年収と希望年収
応募先への質問
これから
あと数日で働き始めることになります。
その前にハロワで、開始日前日までの失業給付をもらう手続きをしなきゃいけません。
で、私の場合は再就職手当がもらえるはず。期間的にだいぶ残ってますから。
あと、前職との収入差も結構あるので、半年後に就業促進定着手当の申請も可能になる、はず。
多分この辺の説明も、今度ハロワに行ったときに聞けるんじゃないかなと思っています。
あ、転職エージェント系は、ビズリーチ以外は退会の連絡をしました。ビズリーチはメールを全部止めて経歴非公開にしてます。
何か資格を持ってるとか、これまでの経歴がよそでも通用するタイプのお仕事をされてきた方はあまり悩まず困らず仕事が見つかるかもしれません。
私はそういうのがなかったので、じゃあ初心に戻ってリスタートしましょう、リスタートである以上は給料含めて条件悪くても仕方ないよねって考え方に切り替えました。
正直、どれだけ状況が悪かろうと、離婚して戻ってきたときほどひどい状態に陥ることはないだろうっていうのもありますし(金銭的にもメンタル的にもズタボロだったので…)。
65とか70とかまで働くのが普通になってきてるので、49歳だと実はまだ先が長いのです。
そう考えたら、未経験領域に飛び込むのもアリじゃないかなって気もします。
※結果内定をいただけましたが、落ちてたら職業訓練校を本気で検討するつもりでした。
実際の職探し期間は2か月ちょっと。
応募した企業は20社程度。
面接してもらえた企業は5社。うち、書類選考なしが2社。
出来ればもうやりたくないけど、状況次第ではまた職探しをしなきゃいけなくなるので、こうだったよって未来の自分のために残すべく、長文をだらだら書きなぐってみました。
もし誰かの何かの役に立つ要素があれば幸いです。