ウルトラマン辻󠄀本貴則監督回を観る④ 『ウルトラマンR/B』 後編

第16話「この瞬間が絆」

2018年10月20日放送　脚本・柳井祥緒　監督・辻󠄀本貴則
アサヒが家出してしまった…！湊家の一員である証が見つからず、悩んだ末のことだった。自分は何者なのか…。彼女がそんな胸のうちを告白したのは、謎の女・美剣サキ。美剣は敵か、味方か…。そんな中、家族の絆を切り裂くように透明怪獣ネロンガが現れる！姿を消すネロンガの攻撃に立ち向かう兄弟ウルトラマン。失意の妹と湊家は再び一つになれるのだろうか？
(「TSUBURAYA IMAGINATION」より引用)

辻󠄀本貴則監督の「R/B」、今回はネロンガが登場。
送電線から電気を吸ってタワーに給電。
怪獣の特性を生かしたと言えばそれまでですが、普通に電気来てるやろwww
2度目の登場、駐車場の地面が割れ車が転落しますが、駐車場の監視カメラ風映像というアイデアがかっこいい。
他にも、ネロンガの移動に合わせてゴミ箱が倒れたり、ガスが吹き出したり。
監督のミニチュアへのこだわりが半端ないですね。
今回のネロンガ、初代ウルトラマンと戦ったあの個体を彷彿とさせるほど、再現度が脅威的です。
こんなスーツが出てきたら、演出にも熱が入ろうと言うもの、新技、ジャンプしてのボディープレスまで飛び出します。
透明化が破られたときの表情もとってもお茶目。
ドラマはよくある、家出した子ども＆家族の絆再確認モノですが、ベタなドラマ（監督の堅実な演出！褒め）と大迫力の特撮のバランスが良いんです。クライマックス、アサヒの背後で立ち上がる2人のアオリカットは涙腺にきます。

---

第16話「みんなが友だち」

2018年10月27日放送　脚本・皐月彩　監督・辻󠄀本貴則
時はハロウィン。パーティーを開きたいのに人が集まらない宇宙人ダダと、会場がみつからないアサヒ。二人の困った者たちが星を越えて出会いを果たし、奇想天外なパーティーの準備が進んでいく。しかし、アサヒの兄達がウルトラマンだと知ったダダの様子がおかしい！仲良くパーティーが開かれるはずが自体は大混乱！果たして皆はハッピーになれるのだろうか？
(「TSUBURAYA IMAGINATION」より引用)

今回はハロウィン回。
オープニング曲も特別バージョン、元もノリノリな曲ですが、さらにポップで可愛い仕上がりになってます。
映像がいつもと同じなので、曲と画に微妙にギャップがあるんですが、それもまた楽しい。
本編のパワーワード、「大御所様」が笑えます。
徳川か！
私的見所はなんといってもピグモンのスーツ再現度。
顔の造形、全身のバランス、黒い鼻。
これだけでお腹いっぱい、いやあすごいものを見た！
アサヒとツルちゃんのガッツ星人コスも可愛い。
このコンビが登場するたびに、あったかい気持ちになります。
ダダとロッソ、ブルとの戦闘もほぼコント。
監督、全編ノリノリで演出されていたのではないかと思われ。
「水最高！」
ダダのやられポーズが、初代のコピーで、細かすぎるこだわりに草。
ラストで明かされる、大御所様の正体には唖然。
これまたスーツの再現度が凄すぎ、足音が初代ゴジラっぽくてまた笑える。
冨永みーなさんの声もぴったりでした。
でもこのオチ、ちびっ子はおろか、若い親御さんもわからんでしょ。
そこをノリで無理矢理通す潔さに惚れました。
最後の中継もシリアスなのにギャグにしか見えない、さすが「R/B」。
予告の監督コメントの小芝居にも特撮が！