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中学時代のイジメから学んだ事

中学3年生の時に経験してしまったいじめの話
をします。
ずっと封印してきた記憶ですが、恥ずかしい記憶と思わず、その経験も含め全部それが今の自分なんだと振り返りたいと思います。

ある日突然無視される

ある日気付いたら、友達が私を無視するようになりました。
当時クラス替えして、すぐに出来た友達だったのですが、その子から無視される事で気付きました。話しかけても、無反応。近づくと逃げられる…

その次の日には、別のクラスの女子からも無視され、日が経つにつれ部活のメンバーからも無視されました。コソコソ私を見ながら話をしていたり、睨まれたり…クラスの中で孤立しました。

私にとっては、突然、世界が変わった感覚になりました。その理由が知りたくて、勇気を出して、クラスの友達に電話をかけました。

当時は携帯がなかったので、家電です。
電話が繋がって友達と話をする事が出来たので、単刀直入に聞きました。
「なんで無視するの?」
「………。」
しばらく沈黙され、ここでも無視か…と心折れそうになっていた時に、
「〇〇ちゃんが無視しろっていうから」
そんな答えが返ってきました。

「そんな理由で無視するの?なんで?」
悲しみから声が震えてしまった事を思い出しました。やっとの思いで、質問したのですが返って来た答えは、
「無視しないと気まずいから」
そんな事を言われ、電話を切られました。

話に出てきた〇〇ちゃんとは、学年のリーダー的存在の女子です。結局、その〇〇は何人もの子をイジメのターゲットにしていきました。
当時の私はそのターゲットの1人。

突然無視された理由は、電話をかけた事で分かったけれど、集団無視には変わりがない。
全員が敵になった気分。周りからの目が怖かった。何をしても私の事をバカにするような声が飛んできました。次第に自分に自信もなくなり、私の心にかなりの傷をつけました。


それでも、母には心配をかけまいと元気なフリをしようと頑張りました。
でも、辛く悲しく、苦しくて、次第に学校へ行けなくなってしまった。
親には、心配かけたくないバレたくない、そんな風に思いました。結局すぐに母が察知して話すこととなったのですが…
打ち明けた時どれだけ泣いたか分かりません。母も泣いていたと思います。
現在子供がいる私は、当時の母の気持ちが痛いほど分かる。

学校には味方がいなかった。
自分の存在自体を全否定され、苦しくて苦しくて虚しかった…

担任に相談して余計イジメられる。

結局、心配した親は担任の先生に相談をしました。事情を説明すると、加害者の女子〇〇と私とで話し合う時間を作ると言ってきました。 なんだか嫌な予感がしたのですが、これで無視から開放されるならと思い、時間を設けてもらいました。〇〇以外にもその子を取り巻く女子何人かと個別で先生に間に入ってもらい話をしました。
話し合ってる時は先生がいる事もあって、和やかな雰囲気でした。「なんだ…大丈夫だった」最初に嫌な予感がしていたのですが、拍子抜けでした。
これで安心して学校へいける、そう思いました。


しかし、やっぱりと言ったらいいのか、次の日から余計にイジメは酷くなったのです。
逆恨みされました。先生に言いやがって…てな感じでしょうか?
先生のこの対応は、間違いではなかったのでしょうか?未だに私には、わかりません。
最初に嫌な予感がしたのは、余計イジメられるのでは?と頭をよぎったからでした。
結局、それ以来学校に遅刻したり、早退する日が続きました。保健室にいる時間が長くなりました。皆んなの目が怖くて教室に入れませんでした。

私の心の変化

遅刻と早退を繰り返しながらも、何とか学校へは登校しました。
少しずつですが自分の中で小さな心の変化が芽生えた記憶を思い出しました。
こんな姿の私を見ては、あざ笑う女子。このままの状態だと、あちらの思うつぼではないのか。悔しい。何としてでも学校へ通う。そんな風に思った。だけど、集団無視の現状は変わらない。怖い辛い苦しい…もがき苦しみました。

救いの手

ある日の課外授業に参加した時の事。
いつも通り集団無視され孤立していた私でしたが、クラスの男子が私を見かね、「こっちおいでよ」と誘ってくれたのです。

思いもよらない出来事でした。イジメられている私を可哀想に思ったのだと思います。当時の私はとてもそれが恥ずかしかった。
だけど、手を差し伸べて貰えた事が死ぬほど嬉しかった。
感謝しかない。未だにその風景を思い出す。この年齢になっても、かなり鮮明…

もう一つ変化がありました。廊下で手を洗っている時に、隣に居合わせた女子に「今は辛いだろうけど味方やでね、がんばりーな」そんな風に言われました。
その子も周りの目を気にしているようで、この言葉を言って去っていきました。
それでも涙が出るほど嬉しかった。全員敵だと思っていたから。

誰かは見ていてくれて、手を差し伸べてくれるんだ…人生捨てたもんじゃないな。ここまで頑張ってよかった。そんな風に思いました。


イジメの経験から学んだ事

人は自分の存在を否定されると心に傷を負います。それも、ずっと…
私は中学時代、人前で怖くて話せなくなりました。今も人前で話す事は大の苦手です。
人の目をとにかく気にするようになり、ネガティブな性格にもなりました。
だけど、この経験から学んだ事もあります。
自分がされて嫌な事はしない!
これにつきます。
当たり前だけど、結構難しいのではないでしょうか?
人を傷つけるような言葉を発しない。
私の子供には同じ思いをさせたくないし、誰かを傷つけるような事はして欲しくない。


これから思春期を迎える娘に、イジメの経験を堂々と話していきたいと思います。
決して恥ずかしい過去じゃないよね…

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