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【スタートダッシュは通信費で決まる!】現役営業マンが教える通信のあれこれ

この記事では電話回線・ネット回線・OA機器について
現役の営業マン目線で為になる情報をお伝えしていきます
これから独立する方、OA機器の業界での営業を考えている新人の方には特に目を通して損はない記事になっています

※尚、なるべく一般論で公正中立の立場で記載していますが、
一部筆者の主観や考えが入っている部分もありますのでご了承ください

☆★この記事をお勧めする人☆★☆★☆★☆
新設法人の社長様
OA機器販売の新卒・新人
知識を身に着けたい方
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なぜ裏側を話すのか


これから独立して開業しようとしている皆様
まずは独立おめでとうございます
これから資金繰りや経費の計算・事務所の整備・人の手配・営業・・・等々大変な事が多い事だと思います

私は仕事柄、新設の会社様へ電話回線・OA機器・インターネット・携帯電話などのインフラ環境の提案を7年間してきました
皆様に少しでもお力になれるよう情報を共有したいと思います
また、特に新設会社の場合、初期の通信費はよりシビアに考えたほうがいいでしょう

なぜなら
皆さん自分の携帯電話の毎月の料金を正確に把握していますか?

おそらくほとんどの方が把握していないと思います

私もまったく把握していません
人は必要な物に対しては一度契約するとほとんど見直さない事が多いです
個人の契約であればまだいいですが、
しかし、これが新設の会社経営となると別です

理由は下記の2点
① 毎月数万円コストが高い為に、
必要な部分への資金繰りができなくなり
結果、営業活動に支障をきたし経営を圧迫することになる

② 会社設立となるとやるべき事が多く、
回線回りやOA機器の勉強までしている時間がない
なので結果的に営業マンの言われたままに契約してしまう

なので、より新設の会社の場合は初期にコストを意識し、
営業マンの言いなりにならない事が大切なのです

何故、このような情報を伝えようと思ったのか
正直言ってこの情報を皆さんが知っていると、
営業がやりにくくなります

でもいいんです
その方が提案に自信のない営業マンは契約が取れなくなります。
でも本当に強い(正直な)営業マンはそのような状況でも契約を取れます

なので出来る限りわかりやすく皆様に知識を付けてもらいたいのでお伝えします

それでは、なぜ営業がやりずらいか?
営業はそれぞれ売りたい商材が決まっています。
私もそうでした
自分の商材の弱点やグレーな部分を的確に指摘されると反論出来なくなります
例えばこんなお客さんがいたとします

お客さん「電話回線が欲しい」

提案A「ひかり電話なら月500円です。」
提案B「電話回線だけで月3800円です」

多くの人がAを選ぶと思います
でも正解は提案Bです

なぜならばAの提案は

ひかり電話なのでインターネット契約月約5000円が別途必要なんですね
飲食店等インターネットが必要無い会社なら無駄なコストが発生する事になります

しかし「電話回線が欲しい」という言葉通りに提案したので間違いではありません
提案内容に何も嘘が無いので
知識のない方はAの提案を選ぶでしょう

でも、インターネットが必要という知識をあなたが持っていたとしたら、
Bの提案を選びますよね?

情報や知識がないとこういう事が起きます
このような話がまだまだたくさんあります
ちゃんとした知識を付けるのは時間がかかりますが
最低限の知識で毎月のコストは下がります

※機械の仕切り(原価)はさすがにお伝え出来ないのでご了承ください

自己紹介


まずは私の自己紹介からさせて頂きます

1989年産まれ 関西在住の「モリポン」と申します
関西の私立大学を卒業後、OA機器販売をメインとしている営業会社に就職しました。
配属された事業部は
電話回線・インターネット回線・ビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク関係
をまとめて営業している部署で
この事業部だけで1つの会社が出来るのではないか?と思うような事業部でした
ちなみに私は入社するまで何の会社だかあまり理解しておらず・・・
何となく営業の会社だよね?ぐらいの感覚で入社しています
なのでもちろん電話回線やインターネットの知識は「0」!
ルーターって何?LANって何?のほんとどうしようもない状態なので
恐らくこれから独立する方も同じような状況なのではないでしょうか

話を戻します
東京での研修を6か月受けた後
自部門の関西を立ち上げするという事で1人で転勤
まだまだ未熟な状態で関西を任せられる事になりました
契約をもらうにはどうしたらいいか
競合相手は有名な会社だしどうすればいいのか
毎日悩んだ結果、正直な営業にたどり着きました
自分の利益優先ではなく
その会社の事を想って提案することで信頼をもらい
紹介も貰うことができました
その後営業活動を約7年間、約10件/月に新設の会社の代表と商談を行っているので、累積8,500社以上もの実績があります

この知識と経験を皆様にうまくお伝えする事で
皆様の独立を少しでも後押しできればと思います

電話回線って何?


まず会社設立にあたって一般的に必要なものと言えば電話回線ですよね
みなさんも手配が必要と考えているのではないでしょうか
電話回線って何?種類は何?その疑問にまずぶつかると思います
まずはいつも提案で見せている表を見てみてください

プレゼンテーション1

どうでしょうか

ややこしく思いますがこれだけ理解していれば大丈夫です。

IP電話というのは総称であって、回線の名前ではありません。
(ひかり電話・ドコモ光・SB光・AU光等はすべてIP電話のグループです)
スマートフォンという物の中のiphone・アクオス・ギャラクシーとかと同じような感じです
注意してもらいたいのは
IP電話だと別途インターネット回線が必要だという事!
つまりインターネットが使えないエリアではIP電話は使えません!

会社で使うのでインターネットは必須だと思いますが一応注意してください

☆★ここまでのまとめ☆★☆★☆★☆★☆★
毎月の料金を抑えるならIP電話
担当したIP電話の中でも95%以上がひかり電話
納期を急ぐならメタル回線</div>
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料金計算


回線の種類を何となく理解頂けたら料金の考え方です

まず皆さん「回線」という言葉を利用すると思いますが
基本的に「回線」という言葉を使うのは控えましょう

何故なら
1回線で同時に数名利用出来る物から、1人しか使えない物もあります

じゃあなんて言えばいいの?

答えは「CH(チャンネル)」です

「1CH=外部との通信が1つ」という意味になります
電話で1人が話ているのも1CH
FAXの送信をしているのも1CHです

まずは電話番号の数と何CHが必要なのか
こちらを決めてから回線を選ぶようにしましょう

☆★ここまでのまとめ☆★☆★
回線という言葉を使わない
通信数=チャンネル
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番号の数とCH数を決めたら下記の表で計算してみてください。
(ここからIP電話は一番利用者の多い「NTTのひかり電話」で説明していきます。実際IP電話利用の方はひかり電話がほとんどです)

プレゼンテーション1

これでひかり電話の金額がわかります!

メタル回線は上記のような組み合わせにならないので担当営業に聞くのが一番いいでしょう

一応簡単に説明しますが
基本的に
アナログ回線=FAX用
ISDN=電話用
という使われ方が一般的です

ISDNは1本で2CH使用出来ます(追加番号は¥300)
金額は¥3300~¥3800というところでしょうか
単純計算でも4CH使用するなら¥6600以上かかります

もし詳しくISDNについて聞きたい事があればご連絡ください!
(実はソフトバンクのISDNをメインで販売していました)

☆★ここまでのまとめ☆★☆★☆★☆★☆★☆★
結論インターネットを使うならひかり電話が安い
ひかり電話も種類が多いので自分に合ったプランを選ぼう
営業は各回線の取次をすると
インセンティブがもらえるので一番利益の大きい回線を提案します!
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インターネット


ここまで読んでくださった方は電話回線はひかり電話がいいんだろうな~。っと何となく理解いただけたのではないでしょうか
ただ、冒頭にもあるように、ひかり電話はインターネットが必須です

一般的にはNTTのフレッツ・都道府県エリアの地域回線・ドコモ光・ソフトバンク光・AU光・その他・・・
とあります
インターネットのオプションが「ひかり電話」ですので
インターネットの種類によってはひかり電話を扱っていない会社もあるんですね
やはり基本的にはNTTのフレッツを選ぶのがベストだと思います
(料金に関しては東西と建物によって変動します)
ちなみにAU・ドコモ・ソフトバンク等はひかりコラボモデルと呼ばれています

理由は下記
・対応エリアが多い
・NTTから他社への乗り換えは可能だが、他社→他社への乗り換えは面倒
・やはりNTTの安心感

でしょうか

電話回線とインターネットの選び方は下記の図のように考えましょう

プレゼンテーション1

☆★ここまでのまとめ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
インターネットはNTTを選ぶのが無難
数百円のコストを削減するなら、NTT開通後にコラボモデルへ
ただし乗り換えが出来ない等の制限あり
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★

ビジネスフォン


回線の種類やCH数を決めると、次は電話機です

大きく分けると家庭用の電話機とビジネスフォンの2種類が選択肢としてあります
それぞれ分けて説明します

家庭用電話機
架電量販店等で販売されている、一般家庭等で利用されている電話機となります
コードレスがついているタイプもありますが
結論1人しか通話が出来ません

ビジネスフォン
2CH以上電話で利用する場合はビジネスフォンとなります

開通させた電話回線を主装置という機械に一度収容し
その後各電話機に繋ぎます
設定等々をすべてこの主装置という機械で行うので様々な機能が使えるようになります

家庭用電話機では2通信目がかかってくるとキャッチフォンになりますが
ビジネスフォンの場合は、電話番号を各ボタンに割り振りしますので次の番号が着信します


分かりにくいと思うのでイメージ図を

プレゼンテーション1

赤く囲っている部分に電話番号や留守番電話、転送、通話録音等々を割り振っていきます

電話番号が2つで4CH取得している場合は下記の用になります

プレゼンテーション1

何となくイメージして頂けたでしょうか。

機械の仕組みなのであまり必要な知識では無いですが、
この次が大切です

☆★ここまでのまとめ☆★☆★☆★☆
1通話でよければ家庭用電話機
複数人の通話が必要ならビジネスフォン
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆★

・ビジネスフォンの種類
種類というか、メーカーはたくさんあります
どのメーカーがいいとかというのは見た目の問題もあるので省略しますが
ここで説明したいのは多くの方が悩む中古品と新品の違いです

実はビジネスフォンはかなり高額な機器となります
新品¥20万円~
電話機¥3万円~
その他部材¥10万円~
となっており

一方中古品の場合だと
新品¥2万円~
電話機¥5千円~
その他部材¥1万円~
ぐらいでしょう

わかりやすく
車をイメージして頂きたいのですが

主装置=エンジン
電話機=タイヤ
ユニット=内部の部材

という具合です

タイヤはパンクすればスペアの物に付け替えれば大丈夫ですが
エンジンは故障すると車が動きません
「エンジン=主装置」なので電話が使えなくなるんですね

中古品は長年使用されてきた機械が
リース満了等の関係で流れて来た物となり
当然メーカーの保証やサポートが切れている物なので故障のリスクが高くなります
なので、「金額を優先するなら中古品、安心を取るなら新品」という事になりますね

☆★ここまでのまとめ☆★☆★☆★☆
重要なのは主装置が壊れない事
新品と中古では価格差が大きい
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆★

・新品の価格相場
これはかなり踏み込んだ裏側の情報です

結論からお伝えすると
電話機3台セット(主装置+電話機+ユニット)であれば25万円以上は高いです
(工事費用は別途で考えましょう。エリアによって変動します)
営業なので利益は取らなければいけませんが
これが本当の最安値の相場です
「この価格ならやすいな~」と営業マンに思われるでしょう

電話機4~8台なら約30万~40万ぐらいでしょうか

この価格帯が提案で出て来たならば良心的な営業マンに出会えたという事になります

注意しなければいけないのは工事費用が別途という事
ビジネスフォンは専門の業者による配線や設定の作業が必要です
会社1つ1つ設定の内容や使い方が異なる為に工事費用が変動します

おおよその相場は電話機1台/1万円~ぐらいが相場と考えれば大丈夫でしょう

☆★ここまでのまとめ☆★☆★
新品3台なら25万円
4~8台なら30万円~40万円
これをベースに考えよう
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金額を抑えて上手に利用する方法


しかし、もっといい方法があります
恐らく皆さん本音は「壊れなくて安心して使えて尚価格が安い」ではないでしょうか
それは次の2点でより安心して利用する事が出来ます

① 現行機種の1世代前の中古で揃える+保障を付ける(保障は月2,000円まで)
中古機種は故障しやすいですが
1世代前の機種であれば比較的まだましです
仮に故障しても、中古市場に部品や電話機はたくさんありますので
部品が無くなるという心配はないでしょう
その際に機械の交換や工事が必要でも保障を付けているので工事代金を抑える事が出来ます
ただ、やはり中古品なので機械のあたりはずれはあると思いますので
故障の頻度が多くなると負担は大きくなってきます

② 主装置新品+電話機中古
先ほどお伝えした通り、「主装置=エンジン」です
エンジンが止まっては元も子もありません
なので主装置を新品にし、電話機を中古にする方法です

それって可能なの?と思われると思いますが
機種の互換性があれば問題ありません

担当営業マンにも金額が高い場合にはこの方法を伝えてみましょう

すべて新品にするよりも約30~40%安くする事が可能です

☆★ここまでのまとめ☆★☆★
① ②は新品と中古品の間の提案
販売会社によっては提案出来ない会社もある
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まとめ


いかがでしたでしょうか?
上記の内容を知っているか知らないか
それだけであなたの会社のランニングコストは大きく変わっていきます
スタートのこのタイミングだからこそ
しっかりとコスト意識を持つことが会社成功の近道だと思っています

今後、複合機、クラウドPBX、サーバー等についても追記していこうと思っております
最後までお読み頂き有難う御座いました。

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