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【投資】わかっててもなかなかできない損切りの心構え

みなさんこんにちは。テクニカルアナリストの森口です。

知り合いと投資について話す機会がありました。
そんな中で一番盛り上がるのは、

「損切りできなくて辛い」

といった傷の舐め合いだったりします。

人は、プロスペクト理論によって、損失を過度に嫌います。
そして、持っていれば戻ってくるかもなんて思ってしまうものです。

ですが、損切りは重要です。
大成功する投資家の共通点は「損切りが上手い」ということが言えます。

そこで今日は、テクニカル分析は少しお休みし、
損切りするための事前の心構えについて、お話しておきたいと思います。

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◇1、勝率が悪くてもお金は増える

株式投資の本当の目的は、最終的に資産を増やすこと。

1回1回の取引をプラスにすることが真の目的ではないし、
勝率を8割にすることでもありません。

本当に考えなければいけないことは、
「どうすれば1回の利益を大きくできるか?」

ということ。

爆発的に資産が増えたときの取引を振り返っても、
たった数回の取引の大きな利益が大半が占めています。

そして一番避けなければいけないのは、
「1回の取引で大きな損失を出すこと」

です。

そうすると、せっかく増えた資産がたった1回の取引で失ってしまうんです。

言われればわかりますよね?
でもやってみるとできないんです。

なぜかというと、
「マイナスを確定するのは悔しい。戻ってくればマイナスではなくなるかも」

と思って損切りできず、
実際に待っていて戻ってくることもあるからなんですね。

「あぁ良かった。自分は正しかった」

と思ってしまうと、
また同じことを繰り返します。

相場は、そんな個人の事情を踏まえた動きはしません。
さらに前回と同じように戻ってくるということもありません。

前回よりもさらに損失が拡大してしまったらどうでしょうか?

そうするとさらにやってしまいがちな選択肢は2つです。

①待ち続ける
②我慢できなくて売る

①は、いわゆる「塩漬け株」と呼ばれるものです。

「塩漬け株」にして良いことは何もありません。
時間もお金も無駄にしてしまいます。だったら今すぐ売って、
残った資産を次の上昇の可能性の高い株に投資し直したほうが可能性があるでしょう。

②で売った場合は、大きな損失となり、一回の取引で大きく資産を減らしてしまうのです。

投資は、

「仮説」と「検証」の連続作業であり、
他の仕事やスポーツ、勉強や研究などと大きくは何も変わりません。

最初から完璧な仮説など存在せず、自分の検証と改善を繰り返して、
より再現性の高い仮説が徐々に出来上がっていくのです。

そんな途中の段階でやってはいけないことは、
先程もお伝えした「一回の取引で大きな損失を出すこと」

ということがご理解いただけるのではないでしょうか?

◇2、損失や利益の金額を想定しておく

「段取り八分の仕事二分」という格言がありますが、株も同じで、
準備の時点で結果の八割が決まっています。

ただし、結果はブレるので、リスク管理として損切りが必要なのです。

その準備の中に入れておくと良いのは、
利益と損失の金額を想定しておくです。

そして、その金額に「ストップロス注文」を出しておけば、
自分の心の揺れは関係なく、ほぼ確実に損失を想定内に抑えることができます。

予めこれくらいの損が出る可能性があるとわかっていて、その金額が自分の許容できる範囲内であれば、ルール通りに実行できるのではないでしょうか?

◇3、リスク・リターン比率が高い選択をすることで最終的にお金は増える

対する利益の想定も立てておくことが大切です。

そのときに意識したいのは、

想定される「損失」に対して、
堅実に見ても期待できる「利益」の金額が大きいことです。

株式投資の世界ではこのことを、
「リスク・リターン比率」と呼びます。

このリスクリターン比率を、
どんなに少なくても1:2、できれば1:5以上の銘柄やエントリータイミングを探してください。

このことで達成できるのは、
「限定的な損失の徹底」と「大きな利益の可能性」です。

この2つの可能性を残したうえで、
なるべく大きな利益で終えることができるような選択ができるかどうか?

この仮説と検証の連続をすることで、
勝率が高くなくても資産の増加を達成できるようになります。

そして、最終的には必然的に勝率も高まってきます。
そうなった時に始めて株式投資で爆発的に資産を増やすことができるようになります。

◇まとめ

ということで、今日は「損切り」についての話でした。

損切りをしたくない気持ちはわかります。
ですが、少しでも損切りの必要性が伝わっていれば幸いです。

今日のまとめとしては、

・株式投資で最もやってはいけないことは「一回の大きな損失」
・予め損切りする金額を把握する
・リスク・リターン比率を高めておけば、勝率は悪くてもお金は増える

ということになります。

わかっているということばかりかもしれません。
でも正しく実行できている人が本当に少ないのが損切りです。

その結果、株式投資をする人の8割が損をするとも言われています。

ぜひ自分の心の中に、
損切りに対する心構えを改めて持ってみてください。

◇最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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