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【投資】【思考】将来価値と現在価値を見抜くには?

今週末、大阪にて再び株式投資の講演させていただきます。
現在はそのための資料作成に躍起になっています。

それを作ってて思ったのは、
株式投資とは、

将来価値と現在価値の乖離を見抜くゲーム

であると感じました。
どういうことかについていくつかの観点から紹介させてください。

◇1、価格は価値に収斂(しゅうれん)する

言われてみれば当たり前のことを言っています。100円のお菓子は100円で売られているし、10万円のパソコンは10万円で売られています。

でもなぜ、上場会社の株価は毎日価格が上下するのでしょうか?

それは、価値がわかりにくいし、変わりやすいからですし、基本的に投資家たちが見ているものは、将来の価値を見込んで、先行的に買う投資家が多いためだと言われています。

では、どうすれば価値を計ることができるのでしょうか?

◇2、現在価値の計り方

現在価値は、今持っている財産や現在の売上や利益から計ることが可能です。

株の場合、よくPERという指標を使用します。
PERは、株価と利益を比較して、利益の何倍の価格が付いているかを表す指標で、通常15倍程度が標準と言われています。

加えて、現在企業が保有している財産(現金や在庫など)から借金を引けばざっくりとした現在の価値がすぐに分かります。

ただし、この価値も現在価値とは言っているものの、利益の15倍を現在価値の基準としているため、仮に今後利益の金額が減りそうであれば価値が大きく毀損する可能性がありますし、逆に増えるということであれば価値は大きく増えます。

すぐに計算することのできる現在価値で見ても大きく価値の変動が起こります。

◇3、将来価値の計り方

では次に、将来価値はどのように計ればよいのでしょうか?

私の場合は、現在の業績予想の伸び率を計算します。
それが5年間続くことを予想します。その場合に5年後に現在の利益の何倍になるかを予想して、その利益に対して15倍程度の価格が付く、と一旦予想をたてます。

ただしこれだけだと楽観的すぎるため、5年間を3年間に調整して無難な予想を出します。これによって将来の価格のレンジ(幅)を決めます。

そして重要なのは、どれだけこの将来の価格が達成する可能性があるか?というところです。この可能性が高いわかって初めて将来価値と言えるのではないでしょうか?

将来価値を100%正確に算定することはできませんし、より変動の激しいものですので、正確に算定できたとしても、今回のような新型コロナウイルスのような特殊要因によって前提が崩れてしまう可能性もあります。

このような「全体相場」の影響をしっかりと見抜くことと、何をしていて何が調子が良くてそれがどのくらい続きそうなのか?を分析していく「定性分析」が必須となるでしょう。
※定性分析というのは、数字では計れない分析のことを指しています。

◇まとめ

結局、株式投資は、価値と価格の差を見極めるものであり、その差を他のひとよりも早く見つけると利益を得やすいというロジックです。

さらに価値を、現在価値と将来価値を分け、できれば今までの現在価値の時点で割安なものを探すことがベスト。
ただ、それはすでに買われている可能性も高いので、将来価値まで見れるようになってくるとよりチャンスが増えてくるのです。

今日は株式投資で話をしましたが、これはビジネスや日頃の生活においてもほとんど同じことが言えると思っています。

ビジネスで言えば、なるべく安く商品を仕入れて、なるべく高く売るわけですので、今扱っている商品や自分ややっている仕事、これから買おうとしているものに対して、同じく将来価値の算定を考えていくことはとても大切な視点になってくると思います。

◇最後に

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