立川談幸 独演会

2016年5月21日 立川談幸 独演会 (ムーブ町屋ムーブホール)

 開口一番の幸之進さんを聴くのは2回目でいずれも「つる」。他の噺も聴いてみたい。

 立川流で真打目前だったらしいが芸協への移籍に伴い一年間の前座修行を勤め上げて二度目の二ツ目昇進の吉幸さんは「家見舞」を演った。吉幸さんを聴くのは初めてだったがさすがにうまかった。

 宮田陽・昇さんも安定した芸で受けていた。

 談幸師匠の「落語なじみ亭」という客数50人位の会は4回参加したことがあり、身近に観れるその会もいいのだが、約300名の会場が満席に近かった今回の会は客席の反応もあいまって「お若伊之助」、「愛宕山」ともとても充実感を感じた。特にチラシに体力、筋力の限界から「最後の公演となるか?」と注釈をつけた「愛宕山」は一八が登りながらだんだん息切れする場面で二回拍手が起こる熱演だった。