浅草演芸ホール五月中席

昨日は浅草演芸ホールの五月中席 落語芸術協会真打昇進襲名披露興行に行ってきた。寄席に行くようになったのは去年の10月からなので、真打披露興行を生で観るのは初めてで楽しかった。

平日だが団体客や招待のお客さんもいて、昼の部は7〜8割の入りだった。夜の部は2階席は仙台から修学旅行の中学生の貸し切りらしく、1階席はむしろ昼の部よりも混んでほぼ満席だった。修学旅行で寄席を見学させる中学があるとは素敵だなあ、と思った。「悋気の独楽」で妾を色っぽく演じた遊雀師匠が「ここまでやって2階に中学生が居ることを思い出しました。先生すいません。」と言って笑いをとったり、トリの昇太師匠が「ちりとてちん」のまくらで「楽屋は皆で今日は1階席と2階席の年齢差がすごいと話しています。」や自分の中学、高校時代の話をして「中学校生活を楽しんでくださいね。」と語ったり、落語家さんも中学生が寄席にきている状況を楽しんでいるような気がした。

新真打ちは、夢丸「狸の鯉」、小夢「壷算」、小柳「替わり目」。披露口上は、司会夢花、鯉昇、小柳枝、鶴光、小遊三、笑三の師匠方だった。

その他、歌助「やかん」と踊り「奴さん」、鯉昇「鰻屋」、鶴光「ぜんざい公社」、小遊三「ん廻し」、小柳枝「権助魚」、鯉朝「平林」、談幸「高砂や」、桃太郎「金満家族」、柳好「禁酒番屋」など。

観たいと思っていた宮田 陽・昇さんの漫才「広島と秋田を比べる」が面白かった。東 京丸・京平さんの漫才のとき、居眠りをしていていじられたお客さんが「こっちに話を向けるな、そっちだけで漫才やっていろ。」と怒りだし、お二人は冷静に対処されていたが、めずらしい場面が見れた。