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『魂友と食事 2020年3月3日 夜』

今日は休校中の娘と二人の時間を過ごしている。今週・来週ぐらいは、比較的余裕があるので、私も含めて、家族、そして社会全体がゆっくりできればと思う。いつの間にかお雛様である。今年も時間が流れるのが早い。

1.魂友と食事
昨日は、魂友と食事をした。
魂友の存在に気づいたのは、スペインの巡礼から。魂友は肚からの反応で分かる。スペインはその人のことを思うと、自然に涙が出る(むせび泣く)のでそれが分かった。

初めて、二人で食事をしたが、途中で感涙が出てきた。
「もりおさん、素敵だね」と言ってくれた。魂的に協創・共鳴していのが分かる。

余り意図して、何かをしようとしていないが、徐々にやりたいことの全貌が見えてきた気がする。


2.人材育成とグループコーチング
昨日は、午前中Amyとお客様3名にグループコーチングをした。

グループコーチングを通して、人材育成力を高めるというテーマだったが、自分の中ではまだつながっていなかった。これがつながったので、言語化したい。


1.メンタルモデルと人材育成
メンタルモデル(※)が発動すると阻害行動を取り、不本意な現実を招きます。このメンタルモデルは、親子に伝播します。このメンタルモデルに気づかないでいるので、ついつい子供などに対して表出してしまう阻害行動を部下にもとるので、人材育成がなかなかうまく行かないことが起きます。

※メンタルモデルとは、その人が持っている信念であり、現実世界をみるフィルターのことです。自分の内面ではあるはずだと思っていたことが、現実世界にはないと思った瞬間に生じた痛みに対して、その痛みを回避するため構築された信念・前提・拠り所になっているものです。その人が根底に抱えている信念・固定観念なのですが、多くの人はその信念・固定観念に気づかずに生きています。

先日は、3名に対してグループコーチングを実施したが、このようなメンタルモデルを抱えて、このような阻害行動をしていたということを事例紹介します。


Aさんの事例
【人材育成がうまく行かない事象(阻害行動)】
部下に対して、かなりの時間を費やし、丁寧なマニュアルを作成して教えている(逆に細かく作り過ぎている)。ただ、自分の思い通りに行かないと、イライラして、怒りを表出してしまうため、部下はおびえて悪循環になっていた。

【メンタルモデル】
母親が教育熱心で、ときには殴られながら勉強を進めた。母親からの優しい愛情は忘れ去られ、厳しかった母親像が強烈に残っている。自分は無能だというメンタルモデルが構築され、部下が成長しないと「自分が無能だと証明されている」と映り、怒りにつながっていた。母親の「こうあるべき。それを逸脱したらイライラする」という阻害行動が、そのまま自分にも焼き付いていたことを知ることができた。

Bさんの事例
【人材育成がうまく行かない事象(阻害行動)】
比較的自由に部下にやらせているが、納期が守れない部下がいると、部下の仕事を自分が巻き取り完遂してしまう。任せるというスタンスであるが、きめ細かい指導をすべきか悩んでいる。

【メンタルモデル】
父親が小学生の頃に亡くなり、母子家庭で育った。母親は、仕事の時間が多く、本人は「寂しさ」という痛みを感じていたのだろうが、それを回避するために「どうせ独りぼっち」というメンタルモデルを構築したと思われる。それが、「自分は一人で、周囲には関わらない」「部下にも手を掛けず、余りフォローしない」という阻害行動を取っていた。しかし、本当は「甘えたい」「気にかけて欲しい」「自分に関わって欲しい」という自分に気づき、その内面が逆に部下を依存させて、部下の成長を阻害していることに気づけた。

Cさんの事例
【人材育成がうまく行かない事象(阻害行動)】
本人は、怒るのもイヤ、怒られるのもイヤというスタンスで、部下には怒りを表出することはない。ただし、部下が自分の思い描いたレール以外の仕事をすると、細かく修正するので、部下のモチベーションは下がっていた。

【メンタルモデル】
自分の世界観ががっしり構築されており、それを邪魔する人を拒むタイプである。「自分の世界の中で安心・安全に暮らしたい」「穏やかに自分のペースで仕事がしたい」ので、そのペースを乱す部下の存在に、内面で怒りを感じている。自分のペースを大切にしたいので、自分が一人で仕事をすることを好み、人材育成も不得意ということが再認識された。最近は、仕事に忙しく、お子さんもいらっしゃるので、自分の時間が持てていないことに気づく。


2.グループコーチング
上記の事例に整理したように、3名で3時間ぐらいかけて、本人が腑に落ちるようにメンタルデモルを扱いました。3名ともに、自分ではアプローチできない「メンタルモデル」に触れて、それが腑に落ちた瞬間に、表情が柔らかくなりました。

自分が部下に強く当たってしまう構造・自分が部下を放置する構造を理解し、それがメンタルデモルという体の反応が引き起こしていることを理解することで、本当の自分を理解し、本当の自分から部下に関わることを伝えました。


【私の所感】
実は、メンタルモデルを掴むのは非常に難しいです。メンタルモデルは見つかっては困ると、体が抵抗しますので、拒否する人(思考を巡らせたり、分からなくなったりなど)はなかなか深まりません。昨日は、皆さんが素直に、本音を言ってくださったので、すんなりと進めることができました。本当に感謝です。

自分のメンタルデモルにふと気づけ、すっとそれが入った瞬間に、エネルギーが巡ります。そのときはよくわかります。僕も涙腺が緩み、感極まります。人間は、見えないところでエネルギー交流をしています。暗黙でそれらを何となく感じて生きています。

表現を変えると、皆さんの心の声を、部下が聞いていると思います。その構造に気づくことができれば、部下との関りは激変します。その変化を楽しんでいただければと思います。


【メンタルモデルの付き合い方】
メンタルモデルを見つけるより、本当の自分を見つける方が大切です。昨日、把握した本当の自分が自分の中にあることを認め、「そのまま」で生きてみてください。

メンタルモデルが、皆さんが100%で生きることを阻害しており、メンタルモデルを見つけることで、阻害された部分のエネルギーが使えるようになります。つまり、パフォーマンスが上がります。

【こんなことをトライしてみてください】
ⅰ)自分のメンタルモデルを少し頭の片隅に置きつつ、「ああ~こんな行動していた」とか、「ついついこんな行動していな~」と行動が出そうになったら、客観視して、保留してみてください。そして、気づいて終わり、感じで終わりです。

ⅱ)本当の自分を少しずつ出してみてください。本当に自分を出すことで、相手に迷惑が掛かると思っているかもしれませんが、それは誤解です。本当の自分を出すことで、自分も相手も、不都合がなく、幸せになることを体験できれば教えてください。

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