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part01黒木渚ライブ2021“死に損ないのパレード”に寄せて

遂に、この日が来た。
2021.10.3黒木渚のワンマンライブだ。

人類とコロナウィルスが戦い続けた2020-2021年。その間2020年末にオンライン配信ライブ“ダ・カーポ“はあったものの、黒木渚久々の有観客ライブ。

今回はライブの約1か月後の11.6にの配信ライブとして公開されることが発表されていたため、ネタバレになる事を避け、ライブ直後に感想文を表に出すことは避けてたいたのだけれど
配信が行われるということで「想い溜め」てた感想たちを、オンラインライブの映像で肉付けしながら解放して行こうと思う。

手始めの1発目は、配信前のネタバレにならない程々の感想(開演までの感想、会場の様子など)を少し書いて、配信ライブまでの暇つぶしとしたい。

これを読んで“行けなかった人に配信ライブを見てほしい”などとおこがましいことは望まない、淡い希望としては「会場に行ったから配信は遠慮しようかな」と思ってる死損者の同輩達に、あの日の事を喚起させてアーカイブを一緒に見られたら

そんな想いを少し孕みながら書いたので、一応購入リンクを毎記事に貼っておきます。
ちなみに2,500円+手数料で2,800円を切る安さ。

緊急事態宣言が明けてまもなく、しかし首都圏には自粛要請が引き続き自治体から発されていた東京は2020年2月に「檸檬の棘」で訪れた時とはやはり違っていた。
それでも人の流れが一切ないわけではなく、平日の乗車率くらいの山手線に揺られて鶯谷駅へと向かう。

今回は感染症対策への配慮から事前にグッズの通信販売があり、グッズ購入待機の必要もなく開場時刻に近付いてから会場のキネマ倶楽部へと向かった。

独特の雰囲気を持つキネマ倶楽部に行ったことがある方ならわかるだろう、「あ、黒木渚キネマ倶楽部でぶちかますつもりだな」

本人もメディアで言っていたが、過去にキャバレーだった会場を久々に黒木渚ワンマンライブに利用する。怪しいパレードになるのは間違いない。演出もきっと装飾をうまく利用してロマンティックなものをぶつけてくるに違いない。そしてこの予測は想像を越えて実現してくれるわけだけど

話を戻そう。事前販売にしろ、ライブ後1か月の早さでオンライン配信が行われることにしろ感染症が蔓延した“不幸中の幸い”なわけで、ライブが活発に行われたら残りづらい仕組みなのかなと思うと残念ではあるけれど、ともかく今回のライブでは存分にその“恩恵”に預かり、グッズ待機列に並ぶことなくライブTシャツを身にまとい、キネマ倶楽部恒例の勾配道路の壁際へ向かう。

今回、ライブTシャツは黒と白が用意されていたが、死に損ないのパレードであるしTシャツは黒、その他も喪服意識の黒。黒木渚の黒。暗がりだとコナン君の犯人に見間違われるような出立ちで、入場までのあのなんとも言えないソワソワ感を味わう。この日は天気も良く半袖Tシャツだけで日中は十分で、黒色の上着は必要無かったかなと考えている内に、屋内広場へと誘導。

前回のライブと違って黒木渚はこのコロナ禍も関連して1年前にファンコミュニティサービスを作っていて、私自身もいつも楽しませてもらっている。待機スペースではいくつかファンの輪ができていて、いずれかがそのコミュニティの輪なのだろうと思いつつも、まだコロナ感染者数が下火になったとは言えない10月頭に、遠方から来ていた自分が初対面の人々と接するのは時期尚早だと(ライブに参加しておいて矛盾なんだけど、そこは自分なりの物差しで)遠巻きに位置しながら、次回のライブでは是非交流したいものだなぁと逆に先の頼もしい希望の様なものを感じていた。

その後、入場待機列へ誘導されこれまたキネマ倶楽部恒例の小さなエレベーターへ。
普段のライブならこの数人乗りのエレベーターもできるだけ最後に乗りたい(最後に乗れば最初に出られるので、整理番号入場の場合、少しでも良い位置が取れるから)けれど今回は全指定席。ゆっくりとドリンクチケットを購入してステージ階へ。

まず目に入ってくるのは席!席!席!結構近い。キネマ倶楽部に席を設けたらこんな感じになるのかと、そちらに気を取られかけたが、
その視野を奪い去ったのが配信前に公表されていた装飾看板「死損者行進」

https://twitter.com/kurokinagisa/status/1448217242596937730?s=21

怪しい!怪しすぎるっ!(この看板についてはMCで少し言及あり)

いや、待てよ。
ここはキネマ倶楽部だから、サイドステージもあるじゃないかと視線を動かすと

そう、玉があるんです。

オラ、ワクワクすっぞ!ひとつ目の龍の玉ゲットだぜ!こうして、ゴクウの旅は始まったばかりなのじゃ...なら可愛いんだけど、そんな悠長な話じゃないデカさと、怪しい色?ライト?何?蠢いてる。まるで生きている...

もう、開演前から心臓抉り取られて脳みそミキサーにかけられるくらいのワクワク舞台装置。

そりゃ自身で“演出に予算かかり過ぎる系シンガーソングライター“と称してしまうのは無理もない。


ライブの全体の感想としては、と言うより今後いくつかに分けて書き出していくポイントとなってくるけれど、やはり肝となるのは黒木渚にとって「死に損ないのパレード」というアルバム作品の位置付けだろう。

バンド黒木渚から黒木渚単身になり、着実にファンを増やしていく中での、咽頭ジストニアへの罹患、活動休止、そして2度の再起、過去の自分との時点整理(前作「檸檬の棘」)。

黒木渚の死生観まわりの価値観が、更にコロナ禍を経たことも加わり変わって行ったのだろうか。と言うかコロナによって大半の人の価値観は変動したはずだ。

感受性の高い黒木渚ファンならその目もりの振れは広いはずで、それらをひっくるめて面倒見てくれる黒木渚は、檸檬の棘以降「ダ・カーポ」や「」などを配信シングルとして我々に提供してくれ、集大成としてアルバム「死に損ないのパレード」とそれを具現化した舞台をキネマ倶楽部で用意してくれているのだろう。

今回のライブは“死に損ないのパレード“という物物しい名付けをされているけど、どんな形であっても前進していく。

過去も受け止め引っ提げて連れ立って喜怒哀楽を腹に抱えて歩む

そんな意志の表れを感じた、実に前向きで、終わったあとには“笑顔で溢れざるをえないライブ”でした(ここテストに出ます。ヒントはライブ以降の黒木渚のYouTube配信「黒木渚の棘」でも現れてます。)。

そしてその“位置付け“に基づいたセトリであったり、演出や衣装なのだろうけれど、あまり仔細を書くと、文字数過多になるし完全なネタバレになるので、やはりここらで留めておく。

次回はオープニングについて、玉について、配信ライブを見た後に解放してあげれたらなと思ってます。

あと数時間で配信ライブが開始される。
その間に感想をツイートすればプレゼントが当たる企画が実施されたり、

同日の23時からはYouTubeにてアフタートーク配信も行われる予定とのこと。

モリだくさん。見逃せない。

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