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メネデールで挿し木に挑戦した結果

2015年8月7日

すっかり庭づいているこの頃です。

先日の種苗店では取り扱いのなかった「ブッドレア」。

ブッドレア

背丈3メートル程に成長し、枝を長くしならせ、夏になるとその先端に穂状の紫の小花を咲かせる低木です。

四方に伸びる枝と豊かな葉は、良い目隠しになりそうだったので、いつかどこかで見かけたら是非と思い、名前を忘れないようメモしておいたのでした。

最近になってそのブッドレアの枝が手にはいったので、枝を挿し木にしてみることにしました。

月桂樹(ローリエ)の枝も2本頂いたものがあったので、1本は吊るして乾燥させて料理に、1本はブッドレア同様挿し木にしてみます。

まずは、ナイフで切り口が斜めになるようスパっと切断。

スパっと切れない太い枝

月桂樹の枝は太くそして私のナイフは小さく切り進められません。

やむなく剪定用の大きなハサミでバサッとカット。
(注:画像のはさみは別物です)

ナイフと比べると切り口が雑なのが気がかりですが。

ブッドレアはナイフですんなり切れました。

ブッドレアの枝

木質のものは、長さ10センチくらい
草本のものは、長さ5センチくらいに切りました。

ブッドレアは木質化している主枝部分と青い枝先の両方を取ってみましたが、後になって調べてみると、正解は「今年新たに伸びてきた枝先を使う」でした。

これはどの木を挿すときも大抵同じみたいです。

切り取った枝の上部に葉が数枚残るように下部の葉を取り除きます。
葉が沢山残っていると、それらに栄養を奪われて体力がついて行かないのだそうです。

それらの枝を土に挿して置くだけでも良いみたいですが、今回は「メネデール」を使いました。

メネデール

100倍希釈の「メネデール」に浸します。
草本部分は10分くらい、木質化した部分は3時間くらい。

その間に土の準備をしました。
フルイで細かい土を作ります。

ふかふかの土になりました。

土の準備

植木鉢に土を満たしたらペグで穴を開けて枝を差し込み、メネデール100倍を与えます。

あとは直射日光の当たらない場所に置いて暫く様子見です。
たまにメネデール100倍を与えて、発芽と成長を促すと、そのうち芽と根が生えてくるらしい。

ここまで真面目に挿し木をするのは初めてですが、「メネデール」はかなり優秀とのことなのでうまく行くといいなあと思います。

「切花(アジサイ)を花瓶に活けておいたら根が生えてきたので、それを土に挿したら簡単に根付いた」

とよく耳にするので、これまで挿し木とは「切った枝を水に浸けて根を出すもの」と勘違いをしていました。

さらに。

挿し木をした翌日、ブルーベリーの枝が頂けるとのことで剪定ハサミを手に出かけ、今年育った若い枝を切らせてもらいました。

ブルーベリーも複数品種を一緒に植えることで育ちが良くなるそうで、今回2種類の品種の枝を貰いました。

ブルーベリー

これらも挿し木にします。
時期を選ばす、割と簡単に挿し木ができるというブルーベリー。

若い枝を10センチずつに切り、葉を2、3枚残して取り除く。
よく研いだナイフで斜め切り。切った反対側も少しだけ斜め切り。

それをメネデールに浸けておきます。

通常用土は酸性のピートモスなどを使うようですが、うちの土は赤松により酸性寄りのようなので、篩った庭の土に保水のためにおがくずを混ぜたものを使います。
ううむ、赤玉くらい混ぜたらよかったかなあ。

土にさした

作った土をポットに入れ、浸けておいた枝を挿していきます。

その後たっぷり水を含ませておきました。
こうすることで、枝に土が密着するそうです。

木陰に置いて水を切らさぬよう2、3ヶ月。すると定着してくれるとのこと。

こんなに小さな苗木に実りがあるのは何年後なんでしょうか・・・。

2016年7月追記:挿し木にしたブルーベリーの1年後の様子です

1年後のブルーベリー

6本が無事に根付き、越冬して、春には小さい姿ながらも一人前の花を咲かせてくれました。(結実には至らなかった)

じゃあ、ブッドレアと月桂樹は?とお思いですよね。

月桂樹はそのまま死亡、ブッドレアは挿し木にした半分以上が根付いて、挿したばかりのその夏に花まで咲いたのです。

やがて冬になり、まだ小さかった苗たちを室内で越冬させようと、小屋に移動したまではよかったのですが、何が悪かったのか(水遣りの回数?日照?)次第に葉が一枚、また一枚と枯れていき・・・それまでとなったのでありました。

ブルーベリーも小さな苗でしたが、あいにく小屋内に収納スペースがなかったこともあって、落ち葉をなんとなくかけてあげて外で冬を越してもらいました。

かえってそれがよかったのかもしれません。
あるいはブッドレアもそのように放置していれば、いまも元気にしていたのかもしれないと思うと、自分の園芸のセンスのなさが悲しくなってくるのでした。

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