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カラスの羽根で羽根ペンを作ってみた

2016年4月12日

拾った鳥の羽根で付けペンを作ってみました。

付けペンというのはこのような、インクを付けて筆記するペンです

先日、薪用の丸太を移動をしているときに、おそらくカラスのものと思われる羽根が落ちていることに気がつきました

とっさに「羽根ペンが作れるかな」と考えましたが、なにぶんカラスの羽根ですから全体が小さいのです。
持ち手となる羽根の芯も、細くて柔らかい。

そして何より「カラスの羽根」というところに引っかかりました。
どうせなら、キジの羽根がいい…。

しかしキジはめったに見かけないし、それに2年以上も住んでいるのに羽根が落ちているのを見たことがないのです。

あきらめてカラスの羽根を拾ってきました。

全長20cmほど
羽根の根もと

ペン先となる部分は、もともと尖っているので、これは調子が良さそうです。

軽く洗ってから、文字を書いてみました。

Tiny House Periodicals

このヘタクソなブログタイトルの20文字を書くだけで、5回ほどインクをつけ直しました。

インクのついたペン先の様子

続いて、一般的な万年筆のペン先のように、真ん中にひとすじ切り込みを入れてみます (下図参照)

真ん中にひとすじ切り込みを入れます

肥後守(ナイフ)でカンタンに切れました。

そして先ほどと同じように文字を書いてみますと…。

20文字書いてもなお余りあるインク

切り込みを入れる前のペン先では、最初の数文字でインクを使い果たし、その度にインクをつけ直していたというのに、20文字書いてもなお余りあるインク!

先端に切り込みを入れることでインク貯めができて、紙にペン先を当てると、少しずつインクが供給されていくようになったようです。

さらにクッション性が増して、書き易さも格段に上昇!

万年筆のペン先というのは、よくよく考えられているのですねえ。

しかしカラスの羽根というのは、拾う前の予想通り、芯が細くて柔らかいので大変持ち難いのです。

やはり映画に出てくる立派な羽根ペンのような、ガチョウや白鳥など大型の鳥の羽根が適しているのでしょう。

カラスの羽根がもう少し硬かったなら、ペン先をナナメに切ってから中央に切り込みを入れて、細い字が書けるように加工できたのに。

大きくて芯の固い、模様もかわいい羽根が落ちていたら、そんな細字羽根ペンを作ろうと思ったのでした。

本来ならば、ペン先に近い部分の羽は取り除いて持ちやすく加工するのですが、今回の羽根は小さいので未加工のまま使っています

ところで、今あらためて羽根の写真を見ていましたら、どうもカラスの羽根ではなさそう・・・。

先端が白いし、全体的に灰色。

ハト?

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