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グランド・ブダペスト・ホテル / 映画の中の小屋 / その6

2016年5月6日

今回の「映画の中の小屋」は、 「グランド・ブダペスト・ホテル」 (2014年の作品) です。

凝ったスタイリングで話題になった映画「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督の作品です。

この作品も全編通して、絵本の挿絵といいますか仕掛けのついた紙芝居でも見ているような…繊細で華やかな世界が展開します。

今回の主な舞台は高級ホテルですので、ご紹介しますのは小屋ではなくて、小さな部屋です。

まずは… ベルボーイのゼロが寝起きする、狭小部屋です。

ベルボーイのゼロの部屋

向かって正面は洗面という設定です。 (歯ブラシとグラスが手前にぼやけて見えてます)

ベッドの大きさが合板一枚分ちょっとだと仮定すると…なかなかの狭さです。
注目すべきは、ドアの幅! 通常のハーフサイズくらいしかありません。

そしてこちらは、老年コンシェルジュのグスタヴの寝起きする部屋です。

老年コンシェルジュのグスタヴの部屋

彼は他の従業員と一緒に食事をとらず、ひとり自室で済ませています。
このL字形の部屋というのは、空間を仕切るのに具合が良さそうに思いました。

さて場面変わりまして、刑務所内です。

三人部屋
食べている人間はともかく、このお皿がかわいいです
配膳のワゴンに載せられたナベや食器もいいですねえ

 あらすじ

とある架空の国の高級ホテルの老年コンシェルジュと若いベルボーイの友情を軸に、スリラードラマやアクションが散りばめられたテンポの良いお話です。

グスタヴは、金持ちの寂しい老女のお客から絶大な人気を誇る名コンシェルジュ。
そのグスタヴのいるグランドブダペストホテルに、新たにベルボーイとして雇われたのが青年ゼロ。

ある日グスタヴの顧客のひとりの老女が、自宅のお城で何者かに殺害されるという事件が発生します。

その容疑者としてグスタヴの名前が挙げられたことで、彼とベルボーイゼロは真犯人を追いつ追われつしているうちに、いつしか師弟関係を超えた友情で結ばれていきます。

歴史的事実に基づいたパロディを挟みつつ展開する物語は、それを彩る衣装や小道具とともに目にも楽しい作品です。

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