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米ぬかと落ち葉で作る堆肥と苗床

2016年4月24日

山に住んでいますと、落ち葉には困りません。
困らないというよりも、その処理に困ります。

うちの落ち葉は松葉が中心なので、ますますその処理にアタマを悩ませていました。

一般的に腐葉土に適していると言われている落ち葉というのは、クヌギの葉です。 松や杉、ヒノキといった針葉樹の葉は、広葉樹に比べて分解されにくいといいます。

「針葉樹の落ち葉の方が広葉樹よりも分解しにくい成分(リグニン)を多く含み、かつ、栄養分が少ないので、微生物やミミズが繁殖しにくいので分解は遅くなります(日本植物生理学会より)」

それでもうちの前の道路上や側溝に溜まった松葉は一年でフカフカの腐葉土に変わっています。そしてそこを掘り返すと幾匹ものミミズを見つけることができます。

冬になると、近所のおじいさんが一輪車とスコップを持ってやってきて、うちの前の道路の両端に溜まっている、松葉がこなごなになった「腐葉土」を持って帰っていました。
おじいさんいわく、毎年かかさず松葉の腐葉土を持って帰って畑に撒いているのだそうです。

そんなわけで、有り余る我が家の松葉を使って堆肥を作ることにしました。 
今回作るのは、落ち葉と米ぬかの堆肥です。

用意したもの

廃材で作った囲い
松葉
米ぬか、水
おが屑
去年集めてビニールに入れたまま1年経過したクヌギの葉

以上の材料を少しずつ、順番に木製の枠に詰めていきます。

1、松葉
2、おが屑
3、クヌギ
4、米ぬか
5、水

ひと通り重ねたら米ぬかを散らすように混ぜます。
これを繰り返して、幾層にも重ねていきます。

おが屑は、たまたま大量に在庫があったので混ぜてみただけですので、無くても大丈夫なのです。
最後に、上からビニールなどで雨が入り込まないように覆ってあげます。 水分過多は、発酵が止まってしまう原因になるとのこと。

上からビニールをかけた

うまく発酵が進めば、2週間程経った頃には、内部が30度くらいにまで上昇しているらしい。
冬のまだ寒い時期にこれを仕込めば、発酵熱を利用した苗床になるそうなのですが…

ほんとは、この苗床を試したかったのですが、結局春になってしまいました。
自家採取した種が増えてきたので、きちんとやりたかったのに…。

この堆肥づくりの発酵熱を利用した苗床は、仕込み始めにはその熱で苗を育て、出来上がった堆肥は翌年の種まきに使用し、そして畑へ・・・という循環システムになる(はず)なのです。

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