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庭の野草でお茶を作った

2016年5月22日

毎朝、目覚めに一杯の白湯からはじまって、緑茶に麦茶にウーロン茶と、たまには味を変えながら、一日にかなりのお茶を飲みます。

ずいぶん前のことですが、お茶摘みと摘んだ葉の手もみ体験をしたことがありました。

新茶の季節のことだったので、5月の日差しの中、まるで草いきれのようにムッと香る茶の木の、柔らかい先端2枚の葉のついた茎を摘み、そうやって集めた茶葉はすべていったん蒸気に当ててから別の蒸気の当たる大きな網の上で両手で転がすようにして揉んでいきました。

新緑の茶の葉が手の中で、やがて色濃く小さく丸まっていき、また、茶の香を含んだ蒸気を全身に浴びて、お茶作りってタイヘンなんだなあと思ったことでした。

けれども、自家製の野草茶はとってもカンタンに作れます。

摘んで、洗って、干して、粉にする。
粉にせずそのままでも。

それだけなのです!

1、ヨモギ

庭にたくさん生えてきたヨモギの若葉をお茶にしました。

よもぎ
洗って、干して
乾燥させたよもぎ


2、五加木(うこぎ)

うこぎ
摘んで洗って
乾燥させたウコギ

うこぎが我が家の敷地の入り口付近に生えているのを、昨年、地元のKさんが教えてくれたのですが、そのときは「こしあぶら」に夢中だったので、あまり気に留めていなかったのです。

Kさんによると「うこぎ」は、直江兼続がその領民に垣根として植えるよう推奨し、葉を食べ、またはお茶にし、皮や根は薬としたといいます。

武将に疎い私は直江兼続を知らなかったので、Kさんの話に感心しつつも、ほとんど右から左でした。
※直江兼続 (なおえかねつぐ): 安土桃山〜江戸時代の武将。上杉景勝に仕え、名家宰として知られる。兜に大きな「愛」をつけていたことで有名。

うこぎは、炊いたごはんに混ぜて「うこぎごはん」にするのが一般的な楽しみ方のようですが、佃煮にしてみました。

味見してみますとやや風味に欠けていましたので、花椒を砕いたものを加えてみましたら、ぐっと美味しくなった気がします。

この季節でしたら、花椒のかわりに山椒の若葉を加えてもいいかも知れません。また、さっと湯がいておひたしにするのもよさそうです。

ちなみに、うこぎ茶よりもヨモギ茶のほうが美味しく思いました。

左:うこぎ茶 右:よもぎ茶

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