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蓼科ハーバルノートの初夏の庭

2016年6月9日
「手入れされているのに、なにも手を加えていないように見える庭というのが理想だけど、それって実は難しい」

と、ある園芸家さんが言っていましたが、先日、おそらくそういう部類の庭を見に行ってきました。

出かけた先は、蓼科にある「ハーバルノートシンプルズ」です。
オーナーの萩尾エリ子さんは1976年に東京から蓼科に移住し、実用としてのハーブを提案する店を開きました。
それ以来、何年もかけて自然とともに作り上げた庭には植物があふれていています。

店に到着したのは平日の午後、もう夕方に近い時間でしたが、こぢんまりとした店内には、幾人ものお客さんの姿がありました。

蓼科のハーバルノート

店舗は古い民家らしき建物を、屋根はそのままに、窓やドア、内装に手を加えてあるようです。

古い木枠のすりガラスの窓を覆うように、外側から大きな一枚ガラスを打ち付けてある箇所もあったりして、「まるで二重窓みたい。建物の歪みからくる窓の隙間対策かな」などと思いながら観察していました。

画像中央のガラス窓に、色の違う木枠が付いているのが2重窓風になっている部分です

庭のお手入れに使うガーデニング用品が無造作に並べられていますが、きちんと基準を持って選んだと思われるそれらの道具は、ひとつひとつを見てみますと、どれも雰囲気良く使い込まれていました。

無造作
苔むす棚

店舗わきの、裏庭に通じる小径の様子てす。人の歩くところにはウッドチップが敷き詰められていて、ふかふかしています。
(そういえば我が家もチェーンソーを使う場所の周辺は、同じようにふかふかしていました)

ふかふか

店の裏は広葉樹が枝葉を伸ばしていて、ひんやりとした空気と、水分をたっぷりと含んだ地面に、木陰に生息する植物たちが繊細そうに、いかにも自然そのままに広がっていました。

ベンチ
小道

苔むして朽ちかけた木製ベンチがあちこちに置いてありました。
此処のような条件下では、木製品はあっという間にこのベンチのような状態になってしまうのかもしれないと思うと、木造家屋には、木の湿気を乾燥させる程度の日当たりは必要だなと改めて思うのでした。

窓のそとから覗いた店内の様子

画像はありませんが、壁一面にハーブの入ったビンが並んだ様は圧巻でした。

店内への入り口でウェルカムティを頂きました。
お店でも販売しているハーブティです。
乾燥させたハーブを数種類ミックスしたお茶は、しっかりした香りとは対照的にやさしい味でした。

使っているハーブを聞いてきましたので、自分でも作ってみました。このミックスハーブティは、「グリーンサマーティ」の名の通り、夏向けのお茶とのこと。

準備するハーブは3種類です。

・レモングラス(1cm程に刻む)
・スペアミント
・レモンバーベナ

レモングラスは去年乾燥させたものを、ミントはうちに生えてるミントの品種が不明ですが…摘んでフレッシュのまま使います。
レモンバーベナは、うちには生えていないので、レモングラスを多めに入れることで良しとしました

ハーバルノートさんによるおいしいハーブティーのいれ方

1、全種類のハーブが均等に混ざるようにして、おおきくひとつまみを茶こしつきのポットにいれます。
2、沸騰させたお湯を注ぎ、3分から5分程度蒸らしてからカップに注ぎます。

2〜3杯、楽しめるそうです。

うちにはガラスのポットがありませんので、かわりにガラス瓶を使いました。

曇天の明かりの加減で色が出ていないように見えますが、ほんのりきみどり色になりました
ミント苦手

ハーブの苗も販売していました。
その中に、レモングラスの苗がありました。
ネコたちのためにひと株買って帰りました。

レモングラスは買って帰ったあと、地植えしました

そういえば、うちのミントは人から頂いた苗から増えたものですので、品種がわからないんですが、特徴的なのがその茎の色です。

赤い茎

赤いのです…。

近くの小川のほとりに、ミントが群生しているのを最近になって発見したんですけれど、そこのミントの茎は葉とおなじ明るいグリーンです。

うちのは茎は赤いし、さわやかさの無い濃いグリーンの葉をしています。
ナゾのミントです。

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