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島日記 本の紹介はこんなふうに

また新しい配信サービスに加入したので睡眠時間を削っている。
ほどほどにすればよいのだが、やめ時を知らないのである。
以前書いた海外のサイトでなく国内のリニューアルしたサービスだ。
初めてだから一月は無料体験。

一気に観てしまうから、あちこち1〜2ヵ月で移動している。
えー、ただ寝坊したことの言い訳である。

目が覚めてnoteに投稿し、しばらく明日のnoteを思い悩む。
やっと投稿したのにすぐに次のnoteを考えるなんてと思わないではない。
けれどもまっさらの時間は貴重だ。
赤子の朝から成人の昼、老人の夜になる。

寝坊したので余計な感情が入り込み無垢な気持ちは失われた。
何か見つかるかなと書評のサイトを散歩する。
幸田文の没後に編まれた未発表の随筆集「月の塵」を紹介している森まゆみ氏の文章に惹きつけられた。

幸田文の文業は断簡零墨にいたるまで、私にはしんとさせられ、はっとさせられ、ゆっくり物を考えさせられる「教えの箱」である。生活があわただしく、心浅く生きていることが情ない深夜、私は針箱を開いてチクチク布を縫って苛立つ心を静めることもあるが、幸田文という「教えの宝箱」をそっと取り出し、二、三行を読んで、瞑目することもある。

こういう書き出しで塵のこと、父露伴の躾けや鴎外の子供たちとの比較、西岡常一棟梁のこと、月の塵とはアポロの月着陸から発想されたことまで、確かな筆致で書かれている。
断簡零墨とは聞きなれないが、切れ切れになった書き物の切れ端、ちょっとした文章を意味する。

時々本の紹介もするが、こんなふうにすぐにでも読みたくなる紹介ができたらいいなと叶わぬ夢を抱いた朝である。

昨夕は東の方だけ薄く染まっていた
明るい星の三角が夏の大三角だろう
天の川ではなくただの雲だった
南の空
ようやく月が出てきた
17日目の立待月 月の出がだんだん遅くなっていく
近くの明るい星は?
今日のおやつ
おからドーナツとメロン
茹で落花生をもらったのでご機嫌
冷えていないビールを氷水でゴロゴロ 待ちきれず缶のまま
賄い弁当 おいしかった


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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