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島日記 特攻花 

夜中は雷の音が激しく寝つかれなかったが、静かな朝を迎えた。
五月に入り天気も回復するようだ。
私は連休など関係なく今日も仕事。

特攻花と呼ばれるオオキンケイギクが咲き始めている。
特定外来生物に指定され、抜くように言われてからはめっきり減ってきたが、ちらほら残っている。

最初は工事の際、土手などに植えられたのが増えすぎてしまったようだ。
生態系を乱すのだろうが花を抜く行為はどうも痛ましい。
黄花コスモスに似ているが丈が低い。

特攻の最前線の鹿児島鹿屋基地の周りに咲き乱れていたのが由来らしい。
島では、特攻機が飛ぶ時に咲いた花だからトッコウバナと呼ぶと聞いた。
島からも見えたのだろうか。
いずれにしても哀しい歴史をまとっている。

同じように島は、先日載せたヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)は、トビウオが漁れる季節に咲くので「トビウオ花」と呼ぶ。
そしてホトトギスの鳴き声は「テッペンカケタカ」ではなく「トビウオトレタカ」と鳴くそうだ。

農家の手伝いの仕事をしていたから聞けた話だ。
お茶の時間に、問えば嬉しそうにいろんな話をしてくれたあの頃の園主は、もうほとんどのかたが鬼籍にいっておられる。
世代交代で古い話はもう聞けそうにない。
自分もそれほど年をとったということだが。

オオキンケイギク 特攻花
ヒメヒオウギスイセン トビウオ花
野生のモモが赤くなる
デュランタ(タイワンレンギョウ)
アロエベラの花 (アロエは赤)
アメジストセージ
今朝の薄明るい朝日 竹は揺れていた



今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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