島日記 うすものあつもの
一週間以上、台風潜伏期間が続いている。
こんなにゆっくりなのも珍しい。
曲がり具合もおかしい、どうやら週明けごろが暴風域になりそうだ。
船が出たというので、誘われてスーパーに行ったが、生鮮食品はなく、やはりガラガラ状態。
家族の多い人たちは食糧調達におおわらわしている。
白米と電池は確保したので私はOKだ。
うすものとは絽や紗など薄い織物、着物のことをいう。
あつものは羹と書き、肉や野菜を入れた汁の多いあったかい吸い物、スープのことだ。
中国時代劇ドラマをよく観るが、「〜のあつものを召し上がれ」と蓋つきの器を、単品で差し出す場面が出てくる。
食事ではなく、滋養のための食べ物の感じだ。
食べてみたいといつも思う。
「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」ということわざがある。
熱いものでやけどをした人がそれに懲りて、つめたい料理にもフウフウさましてしまう。
失敗に懲りて用心深くなりすぎることをいっている。
羊羹(ようかん)にも使われている。
これは羊の肝、ひつじの肉に黒砂糖を混ぜて作ったものが原形で、日本では肉は食べなかったので小豆を入れたようだ。
禅宗のお供えものから茶菓子になる。
あつものを食べる場面を観て、今日のnoteが書けた。
さあ、また続きを見ることにしよう。
今日は一年前の今頃、知人のワイルドな庭を訪れた時の写真を再掲する。
タイトル画像はサクララン、去年の今頃は咲いていたのだ、初夏に咲くと思っていたが。
スマホの写真は日付が残るのでありがたい。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
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