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島日記 雨の朝の空の色

雨の朝だ。
音もなく降っている。
窓から見える空の色、はて何色だろう。
雲はない、一色だ。
青を薄めてぼんやりさせたような。
(画像より青がまさる)

色は細かく区分され、それぞれに名がある。
日本の伝統色にはうっとりするような呼び名がつけられている。
noteが書けない時は、色シリーズもいいなと思わせるほど、イメージが湧いてくるネーミングである。

すぐに調べられる魔法の板で近い色を探す。
青色伝統色、あるある、七十いくつも並んでいる。
その中で最も近いのは「水縹色みずはなだいろ
浅縹、薄縹ともいう。

縹とは藍染の色名のことで、藍色より薄く、浅葱色あさぎいろより濃い色のこと。
縹渺ひようびょうとは、かすかではっきりしないさまと、広く果てしないの意味がある。

藍は、浅葱、縹、藍、紺と濃くなっていく。
「花田」とも呼ばれるのは、ツユクサで摺染すりぞめしていたからだという。

「水縹」は縹色に水を加えて薄めたような色。
雨の朝でもどんよりした黒が混じった灰色ではない。
雨が上がりそうな気配のする明るい空の色である。
もう真夏のように雨が上がっても強い日差しにまいることはない。
肌寒さが増していく。

朝の色は空だけではない。
空気や気分の色もある。
また、音も色に影響する。
今朝は鳥の声もしない静かな静かな朝の色だ。

「静かなしーずかな里の秋」という童謡を思い出した。
出かける時雨止んでいるといいな、今日の掃除は一部屋なのでひとり出勤。
さっとすまして帰ってこよう。

たった今「今日は雨なので無理しなくていいですよー」
と連絡が。
「やったー」
今日は、静かな雨の中に身体を休めることにしよう。
写真はとりおきを。

サーフィンの海岸


暗くなりすぎたので明るい色を
酵素作りの時
雨はあがった


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