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島日記 雨滴聲、雨だれの音

月がだいぶ満ちてきた。
六月も終わり。
本格的な夏の到来だが、二週間天気は雨マークばかりだ。

「雨滴聲(うてきせい)」
そのまま雨のしずくの声。
書家の城田翠香さんのnoteで知った言葉である。

中国の禅宗の語録を集めた「碧巌録」の中の禅問答、そもさん、せっぱという一休さんのあれである。
著名人の座右の銘などでよく見る。
日日是好日や天行健、心頭滅却すれば火もまた涼しなどがよく知られている。

ある禅師が雲水に尋ねた、
「門外でうるさい音がしている、あれは何の音かね」
「雨の音です」
「雨の音ととらえるのは心が迷いの中にいるからだ、修行がたりない!」
そんな感じの問答だ。

よくわからないが、禅問答とはそんなものだろうから、深く考えないが、「雨滴聲」の言葉が妙に残ってしまった。
「雨だれ」の和語も響きがいい。
「感嘆符!」もあまだれというようだ。

雨の季節に生まれた言葉が多くある。
白雨-夕立ち、甘雨-恵みの雨、酒涙雨-七夕に降る涙雨、月時雨-月明かりに降る通り雨、煙雨-けむるように降る、袖笠雨-袖を笠にする程度の雨等々。

雨足、雨晒し、雨宿り、狐の嫁入り、いくらでも出てくる。
四季のある日本では、天候のようすを現す言葉を折々に生み出し言葉遊びを愉しんだのだろう。
おかげで私たちも恩恵に預かっている。

島の観光スポットの滝に降りる遊歩道ができたというニュースを読んだので早速行ってみた。
森を深く深く進んで、展望台から滝の近くまで降りた。
急な登り降りの階段で息が切れた。
運動不足がてきめんに現れる。
森林浴の余裕などなく手すりにつかまって歩いた。

いつも載せている三角の山の登山口
小さな神社
吊り橋までまだまだ
花は全く見られなかった
コンテリギ(ガクアジサイ原種)の枯れ花
リンゴツバキの実
岩から育つのは当たり前
大岩が目立つ

残りは明日。

黄色のゼフィランサスが咲いた


今日もお付き合いくださってありがとうございます。



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