島日記 いずれあやめか、かきつばた
窓から見える朝日は白っぽいがレンズを通すとほんのり色がついている。
晩春の夜明けの色にふさわしいとひとりごちた。
いつものコサンダケ見回りのさい、白いつぼみが膨らんでいたアメリカシャガの花が陽を受けて咲いている。
一日花で陽が沈めば萎んでしまう。
ブラジル原産で、日本のアイリスといわれるシャガとはアヤメ科だが属が違うようだ。
「いずれあやめか、かきつばた」とは、どちらが美人かなと優劣つけ難い時に使う慣用句だろう。
あやめもかきつばたも似ている。
由来を調べても、あやめは花でなく菖蒲草のことだとか、詳し過ぎて結局分からずじまいだ。
あやめ、かきつばた、はなしょうぶ、アイリス、もある。
それぞれ少しずつ特徴があるようだが、私はこだわらない。
アヤメ科で一括りしている。
というのも私は複雑な花は興味が薄い。
「いずれあやめか、かきつばた、どちらでもかまわない」といったところだ。
アメリカシャガはシャガと属が違うし、アヤメ科は複雑だ。
そしてこれはチリアヤメと名前がついている。
原産国チリでは雑草扱いであるらしい。
やはり一日花で、友人の庭に咲いていた。
とても小さいのでアヤメ科では好みかな。
植物の分類や名称はあまり気にしないでいいように思う。
好きな花は自然に覚えるし、由来も知りたくなるものだ。
花は美人の形容に使われるが、とんでもない名前をつけられている花もある。
名前は誰かがつけたもの。
自分のイメージで勝手に呼んでもいいと思う。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
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