本は読めないものだから心配するな
押し入れをガサガサ。
「本は読めないものだから心配するな」と聞こえる?
手にとりパラパラ、初めて読む気がするが、また忘れてしまったのだろう。
読み進めると、それでもよいと言っている。
『読むことと書くことと生きることはひとつ。それが読書の実用論だ。そしていつか満月の夜、不眠と焦燥に苦しむ君が、本を読めないこと読んでも何も残らないことを嘆くはめになったら、この言葉を思い出してくれ。本は読めないものだから心配するな。』
何かを成し遂げているひとのエッセイは、どうしてこんなに沁みとおるのか。
菅 啓次郎著。
また読みたくなるだろうと残しておいたのだろう。
再読しよう。
昨日の大雨が収まり、薄い水色の空が覗いてきたので、カブで走ってきた。
「石楠花の花が咲き出しましたよ」と放送があった。
島シャクナゲは六月だが、公園の西洋シャクナゲは今頃咲く。
三分咲きぐらいだった。
透き通る花びらは息をのむが、まだ新緑のほうに眼がいってしまう。
川面も透明で花と競っているようだ。
昨日まで濁っていただろうに、もう浄化されている。
夏は、避暑や泳ぐ人たちで賑わう。
家に閉じ込められていたが、一気に気分が晴れた。
願わくば、花や木に降りそそぐ陽のひかりが欲しかった。
だが、水の流れを見ているだけで、こころが静まっていく。
フィトンチットも浴びたし、満足だ。
写真見てくださってありがとうございます。
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