島日記 瓊花と鑑真和上
昨夜9時頃外へ出ると、西の空高く半分の月、上弦の月がくっきりと浮かんでいた。
山の端には星が、遠くに見える街灯のように明るく輝いている。
金星だろうかスバルだろうか。
夜の空は私のスマホでは撮れない。
今朝は久々の色つきお日さまのお出ましだ。
唐招提寺で瓊花(けいか)という花が満開というニュースを読んだ。
珍しい花の名だが、日本には、唐招提寺と、皇居、東大寺、佐賀の四ヶ所にあるだけらしい。
ガクアジサイに似た白い花で香りもあるようだ。
隋の煬帝が好み門外不出にしたという貴重な花だが絶滅し、台木であった木が瓊花となったという。
中国古語で「非常に美しい」の意味。
日本には鑑真和上ゆかりの唐招提寺へ鑑真の故郷の町から一株贈られたのが、現在は十株ほど増えて、初上陸した佐賀県等で栽培されているそうだ。
島にも鑑真和上の上陸碑があったと思い探しに行った。
ずいぶんまえに見ただけなので探すのに苦労した。
島には花崗岩が多いのに、何故かはげかかった木の杭だけの碑でちょっと残念。
「鑑真和上上陸之地」
「天平勝宝五年(753)旧十二月七日 遣唐使船第二船帰路漂着す」
通りがかりの道に咲いている花ばな。
鑑真が漂着した時の島は原始の森で人は住んでなかったかもと思ったが、竪穴式住居の遺跡がある。
意外に人は古くから住みついていたようだ。
ニュースを読んで遥か奈良時代や、縄文時代の島に思いを馳せた日であった。
その頃はどんな花が咲いていたのだろうか。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?