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島日記 宵の明星明けの明星

金星は太陽から二番目の惑星で、地球と大きさや重さが似ているので兄弟星とされている。
一番明るく見える星で、月と同じように満ち欠けもする。
夕方か明け方しか見えない星だ。

日没後、西の空に輝いている星が宵の明星、そして明け方東の空に光っている星が明けの明星、どちらも金星である。
今年は7月頃まで宵の明星は西の低いところで日没後、みられるようだ。

そして22日、23日の日没後には木星、金星、三日月が一列に並んだ姿が、南西の空に見えるらしい。
数時間で沈んでしまうので見逃せない天体ショー、雲がないといいけれど。

童謡「一番星みいつけた」の一番星は金星である。

宮沢賢治の若い頃の短歌
「西ぞらの黄金(きん)の一つめ(目)うらめしくわれをながめてつとしずむなり」
宵の明星を眼ととらえているようだ。
それを読んだ時、やはり凡人とは違う発想をするものだと思った。
星から見られている……。

枕草子では
「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星。すこしおかし。尾だになからましかば、まいて。」
とある。
ゆふづつというのが宵の明星のこと。
よばひ星は流れ星のこと。
まいてとはもっとの意味。

清少納言の時代の金星は、まいて明るく輝いていたのだろう。
月や星を眺めて感傷にふけったり、美しいと感じるのはいつの時代でも同じだ。
そう思いをはせるのは愉快なことである。

金星はビーナス、美の女神であるが、星の表面は硫酸で覆われ、地表は400度を超える灼熱地獄だという。
知らないほうがよかった知識もある。


やっと蕗のとうを見かける
今年は蕗のとう味噌は食べられるそうにない
タツナミソウ一番乗り
ダイコンの花
ヒカンザクラは葉に、実はまだのよう
朝は晴れていたのに

21日の宵の明星は雲が多くて見えなかった。
明日は見えるかな。


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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