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溶けてトケテ熔けてとけて

本日のミルフィーユドリームは
ちょっとした死生観が垣間見えますニャ🌟

もし、苦手にゃ方は
回れ右をして下さいニャ🐾

大丈夫だよ!と言って下さる貴方は
その儚くも美しいかも知れにゃい世界へ
ようこそですにゃ(*'▽')

それでは、どうぞです🌸

〇〇〇

宵闇の中
私は静かに目を閉じていた

瞼の裏
真っ暗なスクリーン上に

白文字が
モワンと浮かんでいる

燃えるように熱い日差しが
私の視界に飛び込んできた

"あれ?"と思っていると
本当に橙色の太陽が
私の前に煌々と姿を現した

どこからか少し
焦げ臭い匂いもして

ジリジリとした音と共に
モワモワと蒸気も立ち込めていた

"何かしら?"なんて他人事の
ように感じていたが

実際に燃えていたのは
私の肉体だった

どこかの長細い煙突の奥底で
私は自分の体を動かすことも
出来ずに、ただ太陽に焼かれていた

とくに暑さもなく
とくに痛みもなく

ただ焼けていて

その焼け具合は徐々に勢いを増し
終いには炎が立ち込め始めた

"あぁ、燃えてるなぁ"なんて
俯瞰的に自分の様子を眺める
私の視界には

それまで出会った人達や
見てきた景色が次から次へと
流れて行った

昔ながらのモノクロフィルム
のように下から上へと
流れていくその情景に
身を乗せるようにして

私は太陽の光に溶けた

目が覚めた

大きな大木があった

大きな幹から伸びる
大きな枝の上で私は

両足をユラユラと揺らして
沈みゆく夕日を眺めていた

左手を大木の幹に添えてる為か
ザラザラとした食感が指先に触れる

涼しげな風に髪を撫でて貰いつつ
空の色が刻一刻と変化していく様を
1人でユラユラと揺れながら見ていた

朱色から紫色へ
紫色から紺色へ
紺色から黒色へ

空の色が次々と織り成す
色紙のように変化していく中で

ポッカリとまぁーるい
お月様が姿を表した

リンリンとどこかで
虫のなく音が聞こえる中

私の体は碧炎に包まれた

そこには相変わらず
痛みも暑さも全くなく

それでいて
針先でつんつんと
刺激されるような
軽い刺激だけが
心地よく残る

"まるで鍼灸院にでも
通ってる気分だなー"

なんて暢気な事を考えてる
内に、これまで学んだ知識や
それに関わる言葉達が
私の周りを舞っていく

それはまるで
小さな星屑の
乱舞のようで

私は彼らに見蕩れて
彼らと踊るように

月の光へとトケタ

目が覚めた

やたらと燃えさかる紅炎の
中で私は横たわっていた

両手を恋人結びのように
重ね合わせて力強く組み

白いワンピースを来ていた

赤いペルトを細い腰周りに
巻き付け、胸の上には1つ

生涯を通して大切にしていた
ぬいぐるみだけが置かれていた

緑色の丸い虹彩を持つ
ぬいぐるみの瞳をじっと
瞬きしながら見つめていた

紅炎に包まれていた私だが
その顔には満足気な笑顔が
広がっていた

その笑顔が
その笑顔のまま
解けて解けて解けて

紅炎に熔けていった

目が覚めた

湖の中か
池の中か
海の中か

具体的には分からないけれど
私は確かに水の中にいた

左手を動かして自分の指先を
上の方に掲げて確認する

その形状は確かにヒトのモノで
肺から押し出された空気の塊が
ブクブクと泡立っていく

"何で水の中なのに息苦しく
ないのかしら?"

なんて慌てる様子もなく
のほほんと考えていると

自分の培ってきた思想や哲学が
小さな泡となって私の体を
クルクルと周り出した

それは小さな渦のようで

その渦は水面上部に見える
円形の光へと導かれるように
回転していた

その光が太陽によるものなのか
あるいは月によるものなのか
もしくは何か別の
恒星によるものなのか

皆目見当もつかなかった

それでも、光彩に靄がかかったような
その光を美しいと私は思っていて

"綺麗だなー"なんて呟いていた

先程の泡たちが[そうでしょ!]と
言わんばかりにその回転を強め

必然と渦の力も増していって
私も一緒にクルクル周りつつ

水の中にとけていった

目が覚めた。
リアルだ。。

自分の左手を
グーパーグーパーさせて
きちんと動くことを確認する

自分の肉体を実感して
少しの安堵感と
僅かな喪失感を
俄に感じてから笑いを浮かべる

昨日、形而上学の話を
したからかしら?

なんて思いを馳せつつ

それにしても何回
とけとんねん!

初音ミクもビックリやわ!!

めーるとぉー
とけてしまいそぉー

って彼女も歌ってたけど
4回もとけとったやないかい!!

とけてしまいそぉー言うてる内は
溶けてへんけど、
ウチは4回もきっちり
とけとったやーん!!

と謎のツッコミを自分に入れていた。

思わず溶けだしそうな暑さの中
手元にあった扇子をパタパタと
仰いでいた、そんな雨の朝だった。

〇〇〇

と、いう訳で
寝てるときは大概
カラフルで五感もばっちりそろった
映像の夢を幾重にも重ねて見る私ですけど

時々、夢の中で文字だけが
ふよふよと踊っている時も
ありますにゃ🎈

風船みたいにゃ泡みたいニャ
クラゲみたいにゃ
掴みどころのにゃい言葉たち

彼らを眺めている内に
いつの間にか夢の世界にいて
いつの間にか朝を迎えますにゃ🌞

この言葉たちを覚えられている時は
ポエムとして書いたりすることも
ありますけど大半は忘れるので

こうした画像と言葉のコラボは
少し珍しくて楽しかったので
記事にしましたにゃ☕

貴方に楽しんで貰えたら
光栄ですっ🌟

本日も最後までお読み頂き
有難うございます♪🐈


日常と非日常を放浪し、その節々で見つけた一場面や思いをお伝えします♪♪ そんな旅するkonekoを支えて貰えたなら幸せです🌈🐈 闇深ければ、光もまた強し!がモットーです〇