SHEISHI 3話 あと弁明

濁流が洞窟内のセシー達を襲った。すぐに洞窟は水で一杯になり精子たちの体の自由を奪い、どこかへ運んでいった。
セシーはなんとか耐えた。どれほどの時間か耐えていると、突如濁流は収まった。そして洞窟内を満たしていた水は、洞窟の下へ下へと流れていった。
ようやく水が流れきった時、周りには自分とカルピス以外の精子はいなかった。皆流されていったのだろう。
「よしじゃあ気を取り直して始めようか 君たちが生まれた理由、向かうべき場所について‥」
そこから謎の声は話始めた。
私達精子は精巣という場所に産まれ、今この洞窟は、人間という生物の体内の膣と呼ばれる場所だということ。そしてこの腟を登っていった先に卵子があり(謎の声は何も言わなかったが、きっと卵子がラシーの正体なのだろう)、そのラシーと抱き合い、結合することで、我々は生物というものになれるということ。そして生物になると、自分の思うがままに、いきたい場所、食べたい物、やりたいことが出来ると言うこと。
そして卵子と結合して生物になれるのは、選ばれし精子たった一匹だということ。
謎の声の説明を聞いている間、セシーはカルピスの方を見ることが出来なかった。
ここまで幾多の苦難を共に乗り越えてきたカルピスと、最後には争わなければならない。そう思うとセシーは辛くなった。
「よし じゃあ後は特に試練もないよ ひたすら歩くだけ それじゃあね」 そういうと謎の声は聞こえなくなった。
2匹はトボトボと歩く。 2匹の間に会話はない。
ふとセシーは疑問に思った。ラシーの声はカルピスにも聞こえているのだろうか。だがそれを聞くことは出来なかった。
どれほどの時間歩いたのだろうか。遠くに丸いドームのようなものが見えてきた。あれが卵子なのか。
その時カルピスが口を開いた。
「俺は生物になりたい」それはセシーに話しかけているのか、独り言なのか、セシーにはわからなかった。
「自分が生きる理由はわかった。俺は生物になって外の世界に出たい。色んなところに行って色んな物を見てみたい。 それが俺が精子として産まれたら意味だ」
「僕だってそうさ…」セシーはボソッと呟いた。
 二匹は、とうとうドーム状の、卵子とおぼしきものの眼の前まで来た。
そのドーム状の物体には、一箇所扉の様な者があった。セシーが恐る恐る扉を開こうとした。
「辞めておいた方がええ その扉を開けてもお前たちは生物にはなれん」
どこからか声がした。声の方を向く。そこには一匹の精子がいた。だがセシーやカルピスに比べて黄色がかっており、表面が乾燥していた。
「あなたは.貴方は誰ですか?」セシーがたずねる
「私はザメン 君達より先にこの場所 卵子に辿り着いた精子じゃよ」つづく
どうも 森です
最近 同じ様に週間マガジン原作大賞に応募してる人の作品を見ました。
まず作品の前にその人のTwitterを見たらアイコンは絵師の人に有料で書いてもらったアイコン そしてホームページに自分のこれまでの応募作と、簡単なあらすじを掲載していました。
すごく真剣に取り組まれてて、なんか凄く恥ずかしくなってしまいました。
真剣に小説家、漫画家になろうとしてる横で「マンゴーラッシーもじってマンコーラシーにしよ ゲラゲラ」ってやってると思うと、本当に場違いで失礼な事をしているなと思いました。
でも、確かに真面目にはやってないんですけど、フザケてるわけでもなくて、いやフザけてはいるんですけど。
なんか真面目になにかに取り組むというのが昔から出来ないんです。どうしてもどこかでフザけてしまいます。防衛本能なんだと思います。
後、これは私の特性として、映像作品やエンターテイメントを長く座って見たり読んだりすることが出来ないというのがあります。
例えば映画やアニメなんかを見ていても一時間が限界で、一時間を過ぎた辺りから体がムズムズして動かないと気が狂いそうになってしまうのです。
なので、今まで映像作品や漫画なんかを見る機会があまりなかったのです。
じゃあ今までどんな映像作品を見てきたのかというと、アダルトビデオです。
アダルトビデオは人一倍見てきました。だから私のエンターテイメントの限界はアダルトビデオの脚本レベルなんたと思います。
それを証拠に、私が世界で一番面白いと思うのはパロディAVの名前もじりです。
キツメのオメコに痴術回戦、アメイジングオッパイダーマンに至るまで、これが私が思う世界一のユーモアです。
そんな人間が漫画の原作を書こうと思ったら、そりゃスペルマセシーとマンコーラシーになってしまうのです。
なのでふざけているわけではありません。これが限界なのです。失礼しました。


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