ヒトカン点滴、1回目やってみた②〜韓国の方々が日本で点滴をする理由〜
腕からの点滴にて体内に入ってくる細胞たちに
「おかえり!いらっしゃい!」
と密かに語りかけを行いつつ、30分くらいでしょうか。点滴が終わりました。
看護師さんがやってきて、点滴袋の残量を確認し、こう言いました。
看護師「この袋の内側についている幹細胞がもったいないから、全部入れましょうね」
そして、点滴袋の下から注射器を刺して透明の液体を入れます。
ビビ「おかわりってことですか?」
看護師「おかわりではなくて、すこーし残っているのも体にいれるためです」
なるほど。トマトソースを作るとき、トマト缶を鍋に全部入れたあと、缶に水を入れてしゃしゃっとすすぎ入れるようなものですね。
こちらの看護師さんたちは、幹細胞治療の凄さを何人も目の当たりにしているからか、この幹細胞をとても大切に「全部残らず入れましょう!」という姿勢で扱っていることが印象的でした。
最後はお医者様も部屋にきてくださり、点滴の後処理をしてくれたりしました。
看護師「終了です。お疲れ様でした!」
ビビ「ありがとうございました!」
立ち上がっても、めまいや頭痛など、異常を感じることはいっさいなく、達成感&満足感でいっぱいです。
内心ウッキウキで待合室に戻ると、カジュアルな服装の韓国人ご夫婦(50代前半)が楽しげにキムさんとお話されていました。お隣の部屋で点滴をされていた方かと思われます。
どうして韓国の方が日本で点滴をされているのかしら…?
と不思議に思いつつ、この点滴をするのに現金4万円が必要と言われていたので、受付でお支払いしようとお財布を持って待っていたら、キムさんが立て替えてくれていたそうなので、キムさんにお支払いしました。
帰りはキムさんがホテルに送ってくれることになったので、車内でキムさんにお聞きしてみました。
ビビ「さっきの韓国人のご夫婦も、幹細胞の点滴をされていたんですか?」
キムさん「はい、そうです。今日は10人くらいが点滴をしました。」
ビビ「10人もいらしてたんですか?韓国から?脂肪採取は韓国でされているんですよね?」
キムさん「はい。脂肪採取は韓国で。点滴は日本でします。」
ビビ「それはちょっと面倒というか、大変ですよね。どうしてですか?」
キムさん「韓国の医者の会が、脂肪採取は許しても、点滴を許可していないからです」
ビビ「あ〜・・・、ナルホド。」
医者の仕事がなくなってしまうから?
それとも、まだ医療行為として確実性が低いから?
私は後者だろうと想像しています。
キムさん「ビビさん、今日から1週間、サウナや鍼治療、マラソンなどせずにゆっくりお過ごしくださいね」
ビビ「はい!幹細胞を大切にします!ありがとうございました!」
無事にホテルまで送り届けていただいてからチェックインをし、キムさんにもらった「点滴後の注意事項」を全部読んでみたところ、
「1週間の禁酒」
の文字を見つけました。
お酒が好きな私に再び過酷なチャレンジです。
しかし、こればっかりは破るわけにはいきません。
赤ちゃん細胞が入ってくれたんだから、この子たちのためにも健康的な栄養を送り届けなくちゃ!と気を取り直し、駅付近にある商業施設にてお魚の丼ぶりと豚汁をいただきました。
ひとりご飯が、本当に、とっても苦手、ではありますが、
「細胞たちにちゃんとした栄養を届けなくちゃ」
という強い思いから、コンビニで済ませず、手作り感と栄養バランスが整っている感じの食事にしました。
ネットで調べ、歩いてお店まで行き、
いただきますからごちそうさままで、たったひとりで完遂できたことは、私の中でも大きな収穫でした。
それもこれも、ヒトカンがきっかけ。ヒトカンのおかげさまなのでした。
今回はここまでです。
ありがとうございました。