人生フルーツ

ユジクで「人生フルーツ」。

今日まで。間に合ってよかった。こういうふうに生きられたらすてきだな。

計画に携わったニュータウンに、師と仰ぐアントニン・レーモンドの自邸を再現した木造の平屋を建て、菜園を耕して果実や野菜を育て長らく暮らす建築家津端修一さんと英子さんご夫妻のドキュメンタリー。

ニュータウンを開発をする、という自分の仕事が当初の理想とかけ離れても、そこにあえて住まい、自らの手で変えていこうとし、生き方さえ変えていったのは大変なこともあったと思う。職場の元後輩はインタビューでちょっと皮肉を言ったりしていてそこも興味深い。
でも映画の中のご夫妻は平和で自然でとてもとても楽しそう。

端的にだけど、建築家の作るシルバニアファミリーのドールハウスはすごかった。素晴らしかった。うらやましい。孫への愛でいっぱい。こういうことに真面目に取り合う大人でいたい。

折々に出てくる修一さんの描く絵と文字のかわいらしさがたまらない。お手紙を欠かさないまめさ(わたし最後に手紙っていつ書いたかな…)
奥様のひでこさんの手作りおやつのおいしそうなこと!プリン!

暮らしの仕方、世代、いろいろなことが祖父母と重なる。人とのお付き合い、買い物、畑仕事、海軍にいたこと、コロッケ好き、揚げもの用の鉄のお鍋、使い込まれた土鍋、手作りの食事、おやつの感じ。
こんなに仲良し同士の「ふたり」からの「ひとり」は何よりも辛いだろうなとしみじみしたり。

「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」ル・コルビジェ
それは一朝一夕にはいかない。

最近仕事で忙殺されてるけど滋養になりました。来月は樹木希林さんの最近の作品がたくさん上映されるから通うつもり。
特に「あん」楽しみ。

#ユジク阿佐ケ谷
#人生フルーツ


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